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笹本、誤審に負けた…/レスリング
<アテネ五輪:レスリング>◇26日◇男子グレコローマン60キロ級
笹本睦(まこと、26=綜合警備保障)が、五輪連覇中のアーメン・ナザリャン(ブルガリア)に疑惑の「誤審」で無念の敗退となった。レフェリーの判定が、ビデオ判定によるチェアマンの判断で覆り、決勝トーナメント1回戦で敗退。5位に終わった。
終了11秒前にかけた俵返しに、相手は左手で笹本の足を払ってこらえ、笹本は背中からドスンと落ちた。投げは不完全だったが、グレコローマンでは足に働きかけてはならない。レフェリーはナザリャンの反則を取り、笹本に2点を与えた。しかしビデオ判定によってチェアマンが「触っていない」として、ナザリャンの2点を支持し、4−3のはずが2−5に。観客もブーイングした。
日本協会が撮影したビデオには、はっきりと足に手を掛けている場面が写っていた。FILA副会長も務める福田冨昭会長は「反対側のビデオで足を取っているのがはっきり見える。完全な反則。足を取られたから、ああいう倒れ方になる。チャンピオンが負けることになるのでびっくりしたのだと思う」と憤然とした。協会は国際レスリング連盟(FILA)に抗議文を提出する。
笹本は「やりきれない」と泣き崩れた。4年間、ナザリャンを倒すために俵返しに磨きをかけ、3度目の挑戦で初めて持ち上げた。「結果がすべて。負けたら2位もない。ハムストリングのあたりをたたかれた感触は十分あったが、審判が取ってくれないのでは仕方がない。もう1度やりたい」。最強の力は見せた笹本だが、不完全燃焼に終わった。【岡山俊明】
[2004/8/27/09:29 紙面から]
写真=男子グレコローマン60キロ級1回戦でナザリャンに投げられる笹本睦(共同)
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