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長嶋ジャパンの金消える…完封負け/野球

ガッツポーズするウィリアムズを、寂しそうな表情で見つめる松坂(撮影・栗山尚久)

<野球:オーストラリア1−0日本>◇24日◇準決勝

 長嶋ジャパンの、金が消えた。1次リーグで唯一敗れているオーストラリアとの準決勝。日本のエース松坂大輔(23)がリベンジを期して登板。初回から3者連続三振と飛ばしたが、6回に許した1点が重かった。打線は沈黙し、松坂は13三振を奪う128球の力投を見せながら降板した。日本代表の長嶋茂雄監督(68)が、野球のさらなる発展のため「伝道師」として選んだプロ集団。金メダルは逃したが、まだ3位決定戦で銅がある。長嶋ジャパンの戦いは、まだ終わっていない。

 1点が遠かった。9回裏2死、谷が一塁へ突っ込むが及ばない。オーストラリアが、優勝したかのようにグラウンド上で抱き合って喜ぶ。長嶋ジャパンの戦士たちは三塁側ベンチで、ただぼう然と眺めるしかなかった。長嶋監督に、金メダルを持ち帰ることができない。信じられなかった。中畑清ヘッドコーチ(監督代行=50)は「日本の国民の皆さんに大きな声援をいただいたが、この結果になってしまったのは私の責任。すみませんでした。選手は力を出し切ったと確信しています」と振り返った。

 エース松坂は必勝を期した。息詰まる投手戦だった。初回に直球が160キロを記録した。今大会のスピードガンは米国製で「速すぎる」という声もあるが、松坂の速球はキレていた。3者三振の立ち上がり。17日のキューバ戦で、打球が右ヒジ後ろを直撃した影響は感じさせなかった。直球中心のキューバ戦から配球を変えた。120キロ台のカーブ、スライダーを効果的に駆使。22日のオーストラリア−カナダ戦を、ネット裏最前列で視察した結果だ。

 だが6回、痛恨のヒットを許した。2死一、三塁から外寄りスライダーを右前に運ばれた。「1−0で負けたことにフラストレーションがたまるわけじゃない。自分でもよく投げたと思う。大事な試合で先制点を与え、チームに流れを持ってこれなかったことが一番悔しい」。準決勝以上では、日本過去最多の13奪三振。それでも記者会見では悔しさをかみ殺すように、目の前の一点だけを見つめた。脳梗塞(こうそく)によるリハビリを続ける長嶋監督が五輪参加を断念した際、メンバーはメッセージを受け取った。松坂は「奮い立つものがありました。メッセージは見せませんよ。僕がいつまでも大事にとっておきます」と話していた。松坂に、無念の思いもあふれ出た。

 だが、長嶋ジャパンの戦いが終わったわけではない。昨年6月、長嶋監督はアテネに視察に訪れた。今回の選手宿舎と同じグリファダのホテルに泊まり、細部をチェックした。早朝、徒歩5分で行けるエーゲ海を散歩。夜の明けきらない海岸で長嶋監督は漏らした。「来年はドリームチームで臨みたい。歴史的なオリンピックになるでしょう。サッカーのW杯のように日本国内だけでなく、少年たちが世界の舞台を目指すようになれば。それがベストですね」。野球のさらなる発展を考え、将来経験を伝えていける24人の「伝道師」を選んだ。

 中畑ヘッドも「五輪に出ることを利用しながら、新しい野球界をつくってくれという願いで長嶋さんは指揮を執ってきた。選手もそれを分かっている」という。長嶋監督は試合後「諸君たちのためのオリンピックだったと思うためには、有終の美を飾ることがとても大切」とメッセージを送った。長嶋ジャパンの戦いを最後まで貫くこと。それが有終の美につながるはずだ。【栗原弘明】

[2004/8/25/08:56 紙面から]

写真=ガッツポーズするウィリアムズを、寂しそうな表情で見つめる松坂(撮影・栗山尚久)



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