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競輪トリオが銀メダル/自転車

銀メダルを胸に喜び合う左から長塚、伏見、井上の日本チーム(撮影・宇治久裕)

<アテネ五輪自転車:男子チームスプリント>◇21日

 自転車チームスプリントで、日本が初の銀メダルを獲得した。長塚智広(25)伏見俊昭(28)井上昌己(25)の競輪3選手で編成した日本は、予選で44秒355の日本新記録をマークし、1回戦ではさらに44秒081をマーク。1、2位決定戦ではドイツに敗れたが、日本記録を1秒以上短縮する驚異的な走りで、自転車競技としては84年ロサンゼルス大会の坂本勉の銅、96年アトランタ大会の十文字貴信の銅メダルに続く、3個目のメダルを手にした。

 走るたび、速くなった。アテネで日本チームがまぶしく、躍動した。どうしても破れなかった45秒台のカベを予選でクリアすると、1回戦では再び日本記録を更新。決勝でもドイツに対し、ひるむことなく全力をぶつけた。最後はアテネに来てから腰を痛めた3人目の井上が逆転を許したが、タップリ見せ場は作った。

 最高のチームだった。世界最速のスタートダッシュを誇る第1走者長塚、競輪の実績NO・1の第2走者伏見、持久力が自慢の第3走者井上。個性も、脚質もまったく違う3人が、それぞれの持ち場で力をフルに発揮し、結果を残した。

 プロの競輪選手でメンバーを編成するため、慢性的な練習不足が指摘されてきた。しかし、今回は6月に国内で1カ月、7月に米国コロラド州スプリングスで1カ月、十分に合宿をして備えた。町自体の標高が1800メートル近くある高地で乗り込み、3人の呼吸を合わせた。伏見は「こんなに長い合宿は経験がない。高地で苦しいトレーニングをした成果が出たと思う」と振り返る時間と練習量。プロの競輪選手が生活の糧となるレースを犠牲にしてまで競技に打ち込んだひた向きさが、アテネで実を結んだ。

 シドニー五輪で5位に終わった時、涙を流して悔しがった長塚は、シドニーのレースのビデオを目覚まし時計変わりにして、早朝練習に取り組んだ。「自転車競技に関しては、余分な脂肪をつけない方がいい」。スタミナも必要な競輪では体脂肪は通常13%だが、五輪に向けて7%まで体を絞り込んだ。食生活にも細心の注意を払った。すべてはメダルを取るため、徹底的にチームスプリントに生活そのものを捧げてきた。

 プロとしての誇りで五輪に臨んだ。名誉か、お金か…。そんなジレンマを、見事に両立させた。表彰台の中央に立つことはできなかったが、観客から祝福を受ける3人の笑顔は、だれよりも輝いていた。「信じられない。こんなにいい結果が出るとは思わなかった。日本に帰ったら酒びたりになりますよ(笑い)」。長塚が冗談交じりに喜びを口にした。日本自転車界の未来を明るく照らす、激しく熱い34秒のドラマだった。

[2004/8/22/08:53 紙面から]

写真=銀メダルを胸に喜び合う左から長塚、伏見、井上の日本チーム(撮影・宇治久裕)



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