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鈴木金!最重量級16年ぶりV/男子柔道

金メダル獲得の瞬間、鈴木はスタンドに向かって勢い欲ガッツポーズ(撮影・宇治久裕)

<アテネ五輪柔道:男子100キロ超級>◇20日

 柔道ニッポンがダブル金で最終日を締めた。男子100キロ超級は鈴木桂治(24=平成管財)が強敵タメルラン・トメノフ(ロシア)に必殺の小外刈りで1本勝ちし、師匠の斉藤仁監督以来16年ぶりに最重量級の金メダルを獲得した。金メダル確実とみられた男子100キロ級の井上康生の敗戦で沈んだムードを吹き飛ばした。男女の金メダルは過去最多の2倍の8個となり、神話の国で伝説が生まれた。

 鈴木が日本一のプライドを胸に戦った。前日に井上がメダルを逃してチームに広がった動揺を鎮めた。本来100キロ級の鈴木は組み手で大男たちのパワーを巧みにさばき、豪快に投げ飛ばした。決勝は予想通りシドニー五輪3位のトメノフ。背中を取りにくる左手をうまく殺し、相手に有利な体勢を許さない。開始1分17秒、相手の不用意に出した右足を、左足で鋭く刈った。元サッカー少年。足技の天才が放った小内刈りに、120キロの巨体はたまらず仰向けに転がった。

 「感無量です。やっと終わった。長かった。作戦とか立てず、自分の力を出し切ればいいと思っていた。男子で一番思いクラスで責任は重大だった。変な柔道はできなかった」。涙はなく、新王者は肩の荷を降ろした。不慣れな階級で5試合中4試合で1本勝ち。88年ソウルで斉藤仁(現男子監督)が優勝して以来16年ぶりに最重量級のタイトルを奪還した。「日本の重量級は強いと証明できた。師匠の斉藤先生以来なんて、光栄です」とヒゲ面のナイスガイははにかんだ。世界選手権で制した無差別級は各国重量級の2番手が出てくるクラス。超級王座に就いて、正真正銘の世界一に輝いた。

 国内で代表を懸けて戦った同い年の親友、棟田康幸(警視庁)から「負けたら帰ってこなくていい」と言われて日本を送り出された。「約束は守った。とりあえずヤスに日本に帰りますと伝えたい」。昨年の世界選手権でトメノフを接戦の末に破った棟田から情報を得て、合宿でともに研究した。背中を持ってくる左手をいかに封じるかを、伝授された。

 「あいつの言っていた通りの組み手できた。強いけど、ヤス以上じゃない」。棟田とは国士舘と世田谷学園のライバル同士で、中学時代からしのぎを削ってきた。超級のいすを2人で争い、全日本で鈴木が優勢勝ち。非情な運命を経て友情はさらに深まった。「あいつと2人で金メダルを取るつもりでやる」。親友への思いは何よりも増して強い原動力になった。

 斉藤監督は「康生が負けて思い切ってやるしかないと腹を決めたんじゃないかな」と想像した。鈴木は「1人ひとりが1日1日の勝負。緊張感が高まったのは事実だが、負けたことに対しては特にない。康生さんには、いけよと言われたぐらい」と言った。小さくても技があれば体重差など埋められる。日本柔道の神髄を示した鈴木は、だれもが認める新エースに成長した。【岡山俊明】

[2004/8/21/15:14 紙面から]

写真=金メダル獲得の瞬間、鈴木はスタンドに向かって勢い欲ガッツポーズ(撮影・宇治久裕)



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