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那須気合い丸刈り、初戦のミス取り返す
【ボロス(ギリシャ)14日=中村基也】負ければ即1次リーグ敗退の日本五輪代表が、一丸となって今日15日のイタリア戦に臨む。13日の練習には、自らのミスをきっかけに初戦を落とした主将のDF那須大介(22=横浜)が気合の丸刈りで現れた。下を向いている時間はない。とにかく、勝利を目指すだけ。負けられない一戦は午後8時半(日本時間)パンテサリコスタジアムでキックオフされる。
闘志に少しも陰りはない。イタリア戦に向けた練習に、那須が丸刈り姿で現れた。パラグアイ戦翌日でボロス移動直後のため、先発組は全員ホテルで静養した。しかし那須は、志願して練習参加した。イタリアに負ければ即、1次リーグ敗退の危機。初戦は自分のミスで先制され、3失点目も相手に吹っ飛ばされたのが起点となってしまった。丸刈りはイタリア戦への気合の証だ。がむしゃらにボールを追うと汗が流れ落ちた。
「悩んだけど、心が手を動かしました」。パラグアイに負けた夜、徳永に借りたバリカンを前に2〜3時間も悩んだ。主将としての重圧、これが世界の強さか…。ミスを乗り越えてこそ強くなる。いろんな思いが何度も頭をよぎった。「じゃあ、俺がやるからお前もやれ」。バックアップで帯同するGK林がおもむろに立ち上がった。
イタリア戦は2年間掛けた山本ジャパンの集大成の戦いになる。アテネ経由ドイツ行きを標榜し、36年ぶりのメダル獲得を誓ってきた。初戦はつまずいたが「形で崩された失点じゃない。非常にやりがいのある試合だ」と山本監督は選手に説いた。苦境を乗り越えてこそ目指す成長がある。
サイド攻撃を得意とするイタリアと、中盤を固める日本の攻防がポイントになる。山本監督は「イタリア? すべて警戒する。サイドの攻防になる。ウチは中を使いたい。ラインの引き際とかも考えないといけない。下を向く状況じゃない」と話した。序盤は自滅した守備再構築から始め、欧州チャンピオン伝統の「堅守」を突き破る。
こんなところで負けるためにアテネにたどり着いたわけではない。アジア最終予選日本ラウンドもバーレーンに敗れ、背水の陣から五輪切符を手にした。迷いがなくなった那須は言い切った。「あそこからチーム一丸となって乗り越えた。自分たちのサッカーをやれば勝てる」。戦いを簡単に終わらせるわけにはいかない。
[2004/8/15/08:06 紙面から]
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