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柔道亮子に追い風!ライバルは別ブロック
108年ぶりに発祥の地アテネに戻った五輪は、今日14日から本格的に競技が開始される。日本人女子史上初の五輪連覇を狙う谷亮子(28=トヨタ自動車)が柔道競技のトップを切って出陣する。12日(日本時間13日)の組み合わせ抽選では、強豪がそろって別ブロックに入る幸運に恵まれた。左足首故障の影響で実戦形式の練習はたった6日間しかできなかったが、主治医から完治のお墨付きをもらった。数々の試練を乗り越えてきたYAWARAは、日本の夏季五輪99個目の金へばく進する。
決戦前日の13日、谷は投げ込み中心のメニューで技の切れを確認した。気合のこもった表情で最後の調整を終えた。「成果を十分に発揮したい。ケガが治って集中力が増した」と目を輝かせた。12日にアテネ入りした主治医の桜庭景植医師は「もう大丈夫です。完治しました」と故障した左足首の全快を宣言。一時は出場すら危ぶまれたが、女子史上初の連覇へ向けてきっちり仕上げてきた。
幸運の女神も振り向いた。組み合わせ抽選の結果、くせ者がそろって反対のブロックに入った。昨年の世界選手権銀のジョシネ(フランス)、シェンソイ(トルコ)、モスクビナ(ベラルーシ)、それに一昨年の欧州合宿で投げられ警戒しているマティアス(ドイツ)も決勝まで当たらない。苦手意識のある北朝鮮のリ・キョンオクも同様。準決勝で対戦が予想されるブロレトワ(ロシア)には、シドニー五輪決勝で一本勝ちしている。
全日本の吉村監督は「決勝はジョシネかリかマティアスか。油断はできないが、そう強敵はいない」と楽観した。恵まれた組み合わせは最大の追い風。2回戦、3回戦でくみしやすい相手を短時間で片付ければ、準決勝、決勝に体力を温存できる。
「田村亮子で金、谷亮子でも金」。結婚して弱くなったと言われたくなかった。昨年12月の挙式後もほとんど別居生活が続いた。神戸の新居を空き家にして福岡の実家を拠点に福岡工大や福岡大でけいこを積む日々が続いた。すべては柔道のため、五輪のため。甘い新婚生活を犠牲にして、8月14日にかけた。
オリックス谷佳知は、アテネ市内で五輪チームの練習後、チームメートと駆け付ける。昨年の大阪世界選手権で前人未到の6連覇を達成した決勝でもスタンドに夫の姿があった。愛する人の声援が一番の力になる。夢がかなえば日本のミセス初の金。五輪の顔、YAWARAが新たな金字塔を打ち立てる。【岡山俊明】
[2004/8/14/10:33 紙面から]
写真=試合前日、笑顔で練習場に入る谷(撮影・栗山尚久)
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