康生の敗因、好調日本へのやっかみ?
日本柔道男子のエース、100キロ級の井上康生(26=綜合警備保障)が19日、メダルなしで敗退したことに、関係者の間で波紋が広がっている。
敗因についてさまざまなことが語られるなか、国際柔道連盟(IJF)の山下理事は「主審の厳しい判定が、マイナスに作用したのではないか」と、今大会好調にメダルを獲得している日本をけん制する審判員心理があったとの見方を示した。
井上の1回戦からの対戦相手は、いずれもまともには勝負してこなかった。組んでも決まるとは思えない技を掛け、攻め手がない自身に指導がくることを避けていた。これは「掛け逃げ」といわれる反則で、通常「指導」が与えられる。
敗れた4回戦でも、E・ファンデルヘーストは攻め手がないため強引な隅返しを連発していた。これを掛け逃げとみるかどうかは主審の主観による。山下理事は「明らかに掛け逃げ。同じ意見のIJF関係者はほかにもいる」と主張する。
もし、指導が出ていれば、反撃のため相手は逃げずに攻めてくる。そうなれば、逆に井上のチャンスが増えたと考えることができる。ただ、山下理事は「金メダルを量産する日本へのやっかみがジャッジに反映されたと思う。仕方がない面もある」と分析する。その上で「井上には不利になったが、そのハンディを乗り越えてこそ日本のエース」と教え子に、あえて苦言を呈した。
[2004/8/20/12:30]
写真=柔道男子100キロ級4回戦でファンデルヘースト(右)に攻められる井上康生(共同)
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