敗戦に選手の家族らため息/男子サッカー
日本のサポーターにとっては、心臓に悪い展開だった。入れられてため息、入れて絶叫の繰り返し。12日夜(日本時間13日未明)、サッカー男子日本代表の初戦は、スタンドのため息で終わった。
青いユニホーム姿が目立つ競技場。終盤、大久保嘉人選手(22)のシュートで1点差となってからは日本が次々とゴールに襲いかかる。スタンドは絶叫の連続となった。
田中マルクス闘莉王選手(23)の父で日系2世のパウロさん(51)。プロになった息子の晴れ舞台を見るため、ブラジルから駆けつけた。立ったり座ったりして激しい応援をしていたが、試合終了の笛が鳴ると、眼鏡を外してタオルで目をぬぐった。
サッカー好きらしく「4点中3点は日本のミスだ」と分析、最後には「それでも点差を縮めることができた。チームみんなにおめでとうを贈りたい」と話した。
闘莉王選手は「父の前で頑張りを見せたかった。前半はリズムが悪かったが、後半は日本のリズムでやれた。次のゲームにつなげたい」と気を引き締めた。
前半、小野伸二選手(24)がPKで同点ゴールを決めた瞬間、母親の栄子さん(59)は両手で控えめにガッツポーズをし、ほっとした表情をみせた。しかし、立て続けに点を奪われると、ひと言「疲れました」。
何度もゴールを破られたディフェンス陣だが、那須大亮選手(22)は「チームに迷惑を掛けたが、ミスは誰にでもあるので下を向いていても仕方ない。イタリア戦でミスを帳消しにするパフォーマンスを見せたい」と落ち込んだ様子を見せなかった。
「ニッポン、ニッポン」と声援を送り続けた横浜市の会社員土屋伸二さん(24)は「負けたけど3点取れた。イタリア戦では絶対に先制点を取ってほしい」と言葉を振り絞った。(共同)
[2004/8/13/11:16]
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