2連敗日本、チームに亀裂/女子バレー
<女子バレーボール:イタリア3−0日本>◇16日◇1次リーグ
目を覆いたくなるような惨敗だった。点差が開くにつれ、意気消沈する姿に寂しさが募る。バレーボール女子の日本が2連敗。五輪出場に挑んだ5月に見せた勝利への熱い渇望は感じられない。
柳本監督の視線は宙を泳いでいた。「完全に相手のデータバレーにはまった。あれだけオープン攻撃をされたら太刀打ちできない」。吉原は「自分たちの力がないということ。でもまだ終わった訳ではない。どう立て直すかだと思う」と怒りにも似た表情を見せた。
動きが鈍い。ミスが重なる。序盤で高橋をベンチに下げる荒療治に出たが流れは変わらない。速攻が使えず、イタリアが誇る強固なブロックに屈した。193センチのトグットの硬軟織り交ぜた攻めに連続失点を喫した。
5月には一枚岩だったチームに徐々に亀裂が入った。「チームを壊しているのはあなただ」。ある選手が全員の前で柳本監督を怒鳴りあげた。しごきにも似た猛練習への批判だった。以前にも選手の総意として休日を求めて拒絶されたことがあった。波紋は広がった。
五輪直前のワールドグランプリは2勝7敗で1次リーグ敗退。実は大会前に選手には大阪合宿の集合日を7月29日と知らされた。28日からの決勝ラウンドには「勝ち進む必要はない」という意味だった。戦術を隠すためだろうが、一度薄れた勝利への意欲は簡単には取り戻せるはずもない。
まだ、1次リーグ突破の可能性は残るが、メダルへの道は険しい。(共同)
[2004/8/16/22:33]
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