2004年8月13日付紙面から
アテネ市内を流すタクシーには、あきれるばかりだ。行き先を告げた場所を知らなければ「分からない」の一言で乗車拒否。住所のメモを見せても、地図で調べて探す意識はまったくない。何台にも声を掛けて、10分以内で乗れればラッキー。40分以上も道端に立ち尽くしていた記者もいる。
地図の見方を知らないのだろうか。あるドライバーは「オーケー、オーケー。すぐそこだよ」と最初は威勢が良かったが、そのうち口数が少なくなった。通行人に聞くと反対方向。彼は地図を南北逆さまに見ていた…。
途中で放り出されたこともある。「この先を少し歩けば着くから」と降ろされたが、目的の体育館は見当たらない。犬を散歩させていた女性に尋ねると「結構、遠いわよ。バスを使う距離ねえ」と顔を曇らせた。幸い親切な夫人で英語のメモをギリシャ語に翻訳してもらい、新たに車を拾って事なきを得たものの、運転手のいいかげんさにはさすがに腹が立った。
アテネに来てから数回しか利用していないタクシーで起きたさまざまなトラブル。日本なら即座に近代化センターに通報されて業務停止処分は間違いないが、この街で日本流を実施したらタクシーは1台もいなくなるだろうなあ。【岡山俊明】
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