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Dr,平石貴久のアテネを診る
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2004年8月21日付紙面から

肉体、精神とも最高の状態の室伏

 まだ日差しも残る18日の午後8時すぎ、ハンマー投げの室伏くんと4カ月ぶりの再会を果たした。明るい笑顔は変わらないが、すっかり頼もしくなっていた。

 「体重も初めて100キロを超えましたよ」と、うれしそうに報告してくれた。120〜130キロの選手が多い中、室伏くんは小柄な方である。昨年末から米国オレゴン州に練習場を移し、新しいコーチのディール氏、練習パートナーのジョーンズくんに恵まれ、充実の日々を送ってきた。毎日ステーキを食べ続けた。ホテルの部屋にも飲み続けたプロテインの缶と、記録されたビデオが山積みされていた。すべて研究と鍛錬の軌跡。シドニー後から続く肉体改造が最終章を迎えていると感じた。

 蓄積された疲労と時差調整の疲れを取るために、ニンニク200個分のビタミンが入った注射をした。室伏くんは「お前もしろよ」と、パートナーにも注射を勧めた。初ニンニクのジョーンズくんは、150個目辺りで激しいニンニク臭にギブアップ。室伏くんは「ワッハワッハ」と豪快に笑いながら、コーチにエネルギー回路へのニンニク注射の効果と安全性を説明していた。

 「オヤジにも注射してくださいよ。きっと疲れているから」と、父重信氏を気遣うやさしさを見せた。そういえば、1年前にも妹由佳さんをクリニックに連れてきて「こいつもハンマー投げをやっているんですよ」と、血液検査やコンディショニングを勧めていた。このやさしさは変わらないなと思った。

 部屋ではジョーンズくんと、流ちょうな英語で、楽しそうにこの日の練習を振り返っていた。この明るさは、まるで修学旅行か合宿所の雰囲気。五輪の緊張感はまったく見られない。この日の予選は難なく突破した。彼の夢の舞台が始まった。

平石貴久(ひらいし・たかひさ)1950年11月4日、鹿児島県生まれ。東京・六本木「平石クリニック」院長。専門は内科、スポーツ医学など。サッカー、野球、陸上、ゴルフ、格闘技など多岐に渡る種目で選手、チームの健康管理を担う。



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