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Dr,平石貴久のアテネを診る
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2004年8月16日付紙面から

超人室伏の強敵時差ボケ、ニンニク注射で一発解消

 しゃく熱のアテネで健闘を続ける日本選手団。熱い戦いの裏には「へぇ〜」と思わせるあんな話、こんな話があります。そんな舞台裏を、各競技トップアスリートの健康管理を担う平石クリニックの平石貴久院長(53)が語ります。題して「アテネを診(み)る」。第1回は、陸上ハンマー投げの室伏広治(29)のある秘密について

 天才、室伏選手には、あるジンクスがあった。絶好調で臨んだ大会で、ふと負けることがある。油断でもミスでもない。彼自身が分析を重ね、国際大会の宿命「時差調整」が原因と考えた。渡航して3日目と6日目に、時差ボケや疲れから体調が狂うという。意外な落とし穴である。

 シドニー五輪では、金メダルに最も近い男と期待されながら惨敗した。その悔しさをバネに、その後、世界の王座を守ってきた。肉体は完ぺきなまでに研ぎ澄まされ、技は超人の域に達した。しかし、何度国際大会に勝っても五輪は魔物。さて、どう戦うか。

 4月のある日、室伏選手と、親友の柔道100 キロ 級代表の井上康生選手(26)が私のクリニックを訪ねてきた。食事をしながら五輪への作戦を練った。

 室伏選手のアテネ入りは17日で、予選が20日、決勝は22日。まずは予選に集中するための、いつもの彼のペース通りである。だが、決勝は現地入りから6日目…。体調が落ちる日に当たってしまう。この日程はオリンポスの神々のいたずらか? ペースを崩さず決勝を好調日に変えるには、と考えた結果、競技直前に、私が開発した「にんにく注射」を打つことになった。

 「にんにく注射」といっても、本物のニンニクが入っているわけではない。主成分はビタミンB群(B1やB2など)とグリコーゲン。注射するとニンニクのような香りがすることから名付けた。これを打てば疲労は回復し、風邪なども吹っ飛んでしまう。故障の予防にも効果がある。サッカーの柏レイソルに始まり、今では巨人清原選手、西武松坂選手ら多くのスポーツ選手、芸能人が愛用してくれている。彼らのパワーの源である。

 これで室伏選手の時差ボケも1発で解消できる。金メダルへまい進してくれるに違いない。

 室伏選手との約束をきっかけに、多くの代表選手をサポートしたいと思い、アテネまでやってきた。26日まで滞在予定。こんな長期間、クリニックを離れるのは初めてだが、せっかくの機会である。現地からスポーツドクターの目で、勝負の行方を見つめたい。

平石貴久(ひらいし・たかひさ)1950年11月4日、鹿児島県生まれ。東京・六本木「平石クリニック」院長。専門は内科、スポーツ医学など。サッカー、野球、陸上、ゴルフ、格闘技など多岐に渡る種目で選手、チームの健康管理を担う。



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