公式グッズ大人気、総売上135億円
終幕が近づいてきたアテネ五輪。地元ではオリンピック公式グッズが大人気で、総売上高が1億ユーロ(約135億円)を超える一方、オリンピック・ブームをあてこんだ旧来の土産物店はユーロ高の影響もあってか軒並み不振。「五輪商戦」の明暗がくっきり分かれている。
アテネ有数の繁華街、エルムー通りにある五輪公式グッズ・ショップ。数千種類あるグッズのほぼ全商品がそろうギリシャ最大の直営店だ。店内は常時、五輪選手や観光客らで行列が絶えない。Tシャツやマスコットなどを大量に買い込んでいた米国人の女性観光客は「種類が豊富でデザインもおしゃれ。お土産に最適ね」。
販売元のアテネ五輪組織委員会によると、外国販売分も含めたグッズの売り上げは、これまで1億800万ユーロ。既にシドニー五輪の数字を4割上回った。委員会スポークスマンは「品質を高め、デザインも現代的にしたのが要因では」と語る。
一方、アテネ最大の観光地パルテノン神殿の近くで、土産物店が100軒以上並ぶパンドロスウ通り。人通りは多いが、店内の客数はどこもまばらだ。アクセサリーなどを商うポリドロスさんは「7月中旬から客足が減っている。便乗値上げをした店が多いせいだ」。市内の土産物店、レストランでは五輪開催前から便乗値上げや、外国人客への価格上乗せが目立っているという。(共同)
[2004/8/26/12:08]
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