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中国、史上最多金メダル31個
中国が米国を倒す日が近づいてきた? 中国は大会16日目を終えて金メダル31個を獲得。前回大会の28個を上回って同国史上最多となるとともに、金メダルランクでもロシアを抜いて2位以内を確実にした。08年北京五輪をにらんでの強化が実ったものだが、まだまだこれは通過点。アテネを席巻した中国が4年後、地元北京で「NO・1スポーツ大国」の座を目指す。
新たに金メダル4個を獲得した28日は、中国にとって五輪での躍進を象徴する日となった。「お家芸」の飛び込みは8種目中6個目を制覇、女子バレーボール20年ぶりの復活劇は国民を熱狂させた。一方で韓国生まれのテコンドーでタイトルを奪い、カヌーでも初優勝を果たした。お家芸と新たな得意競技、個人競技と団体戦、美しさと力強さをバランスよく見せつけた。
政府も興奮を隠せない。本国から選手団に「空前の優れた成績を挙げ、祖国のために栄誉を勝ち取った。五輪開催成功への自信を大きく深めた」と異例の祝電が送られた。メダル31個は「目の上のタンコブ」だったロシアを抜いて2位。4年後の地元開催では一気に米国を上回り、1位になる手応えをつかんだ。常勝米国を「北京ではもっと接戦になる。その戦争に向けて準備をしなければ」(米国オリンピック委員会)と震え上がらせた。
01年の五輪開催決定後からの強化策が功を奏している。飛び込み、体操、卓球など得意競技でメダルを量産してきたが「陸上や競泳などメジャー種目で好成績を出さねば真のスポーツ大国にはなれない」と方向転換。この2つにカヌーやヨットなど水上スポーツを加えた119種目を強化する「119プロジェクト」が立ち上げられている。その中で今回は陸上男子110メートル障害の劉翔、カヌー男子カナディアンペアの孟・楊組が結果を出している。
約13億人といわれる大国で、人材は豊富だ。代表チームを束ねる中枢本部から各省の体育学校へ、そして小中学校へとネットワークを広げ、優秀な素材を吸い上げる。各省ごとに成果を競わせ、報奨金や予算に反映させるなど競争意識をあおることも忘れない。
これまでは国内の指導者不足で出遅れていたテニスでは、米国からコーチを招いての強化が成功。女子ダブルスで初の金メダルを勝ち取った。好調な経済状況にも支えられ、強化の限界までをも取り払った。
中国は52年ヘルシンキ大会で五輪に初参加。国内の政治問題などで離脱したが、84年ロサンゼルス大会で復帰した。今大会は4年後に向けて若手中心の選手団を組み、それが結果を出した。個人種目でも、4人の10代選手が金メダルを手にした。29日には、選手団の■偉民団長が会見。「当初の目標は達成したが、まだ米国やロシアのようなスポーツ大国に並んだとは考えていない。外国人コーチをさらに招へいするなどして、北京五輪までに差を縮めたい」と話した。完全に目を覚ましつつある眠れる巨人。中国が、地元北京五輪で金メダルNO・1の座を目指す。
※■は猿のけものへんを取ったもの
[2004/8/30/09:30 紙面から]
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