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米国の男は夢破れ、女は笑う/女子バスケ

<アテネ五輪女子バスケットボール:米国74−63豪州>◇28日◇決勝

 夢は、女が引き継いでいく。2大会連続同一カードとなった女子バスケットボール決勝は、米国が74−63でオーストラリアを破り3大会連続で金メダルを獲得した。男子代表は81−89でアルゼンチンに完敗し、4大会ぶり2度目の準決勝敗退。今大会1次リーグ初戦の黒星で連勝も25で止まったが、代わって女子がこの日の勝利で連勝を25に伸ばした。「男女ドリーム逆転現象」に、米メディアは「真のドリームチームは女子」と称賛。神話崩壊の男子に代わり、女子がバスケット王国の伝統と威厳を守っていく。

 崩れかけた伝統を守ったのは、女たちだった。残り1分を切って74−63。シドニー五輪銀の雪辱を期してぶつかってきたオーストラリアも、負けを認めてファウルにこない。時間が過ぎる。ブザーが鳴る。ゲームセットは米国女子の、そして五輪史上初の3連覇の合図になった。195センチの女王レスリー、そしてレスリーと16年間、米国代表をけん引してきたステーリーを中心に歓喜の輪が広がる。笑顔もある。涙する選手もいる。延々と続くハイタッチは、王国が最強伝説を守り抜いた意地の儀式だった。

 前日27日、男子代表が準決勝でアルゼンチンに敗れた。米国メディアの報道は辛らつを極め、中には「彼らは歴史の汚点として葬り去られるしかない」という厳しい論調まであった。ここで女子も負ければ、築き上げてきた超大国の歴史は崩壊する。重圧もあった。相手は前回五輪よりさらに力をつけていた。苦しい。それでもゴールを目指す。終盤までもつれた試合を決めたのは7点差で迎えた残り2分、ゴール下でレスリーがねじ込んだ執念のフックシュートだった。

 常に光の中にいたNBA軍団に対し、女子代表には挫折を乗り越えてきた強さがあった。84、88年と五輪を連覇したものの、91年パン・アメリカン大会で屈辱の3位。雪辱を期した92年バルセロナ五輪でも銅。続く94年世界選手権まで3位だった。「堕ちた米国」。ドリームチーム結成で敵なしの快進撃を続けていた男子代表の陰で、挫折を味わった。復権を目指し、暗い体育館で必死に練習を積んだ。その成果が96年地元アトランタ五輪での復活の金。その後も97年に女子プロリーグWNBAを発足させるなど強化を怠らず、3連覇に結びつけた。「この勝利を全国民と分かち合いたい」。男子が言うべきセリフを、この金メダルを最後に代表から引退するステーリーが気持ちよさそうに言った。

 テロへの不安、金が当然となり薄れかけた意義、敗戦の不安…腰の引けた理由で代表辞退者が続出した男子とは対照的に、女子は今回も最強メンバーで五輪に臨んだ。真摯(し)に金メダルを目指した姿勢に、米国メディアは「女子こそ真のドリームチーム」とたたえた。そのチームが決勝戦の勝利で達成したのは、くしくも今大会初戦で途切れた男子の25連勝を受け継ぐ25連勝。堕ちた男たちは、挫折を乗り越えた女子代表を追うようにもう1度、世界の頂点を目指す。輝く女たちは、男子代表に代わって王国の威厳を背負い、世界の頂点の座を守り続ける。

[2004/8/29/09:23 紙面から]



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