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ハンマー金アヌシュ、再検査受けず
アテネ五輪陸上の男子ハンマー投げで銀メダルだった室伏広治(29=ミズノ)が、金メダルに繰り上がる可能性が高くなった。優勝したアドリアン・アヌシュ(31=ハンガリー)が、国際オリンピック委員会(IOC)から求められていたドーピング(薬物使用)再検査を期限までに受けなかった。IOCが検査拒否と認定すれば金メダルははく奪され、2位の室伏が繰り上がる。
ハンガリー通信によると、アヌシュはオーストリア国境付近の指定場所にハンガリー時間の27日午後4時(日本時間同日午後11時)までに出頭し、再検査に応じるようIOCから要請されていた。だが、アヌシュは姿を見せず、待機していた検査官は退去した。
IOCの疑惑への対応は迅速だった。27日にロゲ会長が「再検査のために所在確認を求めた」と発言。ハンガリー・オリンピック委員会(HOC)に再検査を通達していた。アヌシュの代理人は同日、共同通信に対し「アヌシュは金メダルを失うことを理解した上で、再検査を受けなかった」と語った。
アヌシュは25日には疑惑が広まったことで「尊厳を傷つけられた」として引退を表明した。検査要求にも「真の結果が出る保証はない。検体が操作される可能性もある」と拒否する姿勢を貫いていた。IOCには、五輪期間中は要請があれば国内外を問わず検査を受けなければならない規定がある。
アヌシュは競技直後の検査はパスした。しかし同僚で男子円盤投げの金メダルをはく奪されたファゼカシュが、検査で検体をすり替えようとしたと指摘されており「アヌシュは金獲得後すぐにロッカーに直行した」「すり替えの準備をしたのでは」との証言も出ていた。このような状況からIOCはアヌシュの再検査を決定。IOCのロゲ会長は「私たちはDNAの検査だって辞さない」と徹底追及する決意を見せていた。また、日本オリンピック委員会(JOC)も詳しい調査を要請していた。
[2004/8/28/09:33 紙面から]
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