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200Mはクロフォードら米1〜3位/陸上

<アテネ五輪:陸上>◇26日◇男子200メートル決勝

 野獣「チーターマン」がギリシャ人を黙らせた。男子200メートルはショーン・クロフォード(26=米国)が19秒79の今季世界最高をマークし、圧倒的な力で制した。ドーピング疑惑で出場辞退した地元の英雄ケンデリス(31)の不在に不満の観衆が騒いでスタートが約5分も遅れたが、集中力が切れることはなかった。2位ウィリアムズ(26)3位ガトリン(22)と米国勢が、84年ロサンゼルス大会以来の表彰台独占を果たした。

 異様な妨害行為は約5分間も続いた。男子200メートル決勝のスタート前。約7万人の大観衆が「ヘラス、ヘラス!」と、ギリシャ語で国名を叫ぶ大合唱。指笛とブーイングの嵐で「お静かに」のアナウンスまでかすれた。前回シドニー大会覇者で国民的英雄のケンデリスがドーピング疑惑を理由に今レースを辞退。怒りの矛先がレースに向けられた。最悪のマナーをねじ伏せたのはクロフォードだった。

 強い。速い。文句のつけようがなかった。スタート反応は0秒226と出遅れた。だが、コーナーを抜けると他を寄せ付けない加速。2位ウィリアムズ、3位で100メートル覇者のガトリンを従えてゴール。20年ぶりの米国表彰台独占に華を添えた。「外部は遮断した。自分だけに集中してたよ」。派手好きな男がクールに決めた。

 「オレはチーターマンだ」と真顔で名乗る。昨年1月、米FOXテレビのバラエティ番組「野獣VS人間」に出演した。キリンやシマウマと競争。キリンには勝ったがシマウマには2度負けた。米国内で一気に人気者となった。昨季は世界陸上の出場すら逃すほど不調だったが、今季は見違えた。「今日は存分にレースを楽しんだ。これで仲間と一緒に2つの金メダルを持って帰れる」。100メートル4位に終わった悔しさも吹き飛んでいた。

[2004/8/28/09:33 紙面から]



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