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マラソン国近、野口が手本の魔法のボトル
みずきに続け! フィナーレを飾る男子マラソン(日本時間30日午前0時)代表の3選手が27日、アテネ市内で会見した。国近友昭(31=エスビー食品)油谷繁(27=中国電力)はそろって女子マラソン金メダルの野口みずき(26)と同じ魔法びんタイプの給水ボトルを使用する。暑さでも中身が温まらない優れ物だ。92年バルセロナ大会銀の森下広一以降、低迷する男子マラソンが「みずき型ボトル」で復活する。
アテネを攻略するポイントは給水だ。国近が、油谷が、そろって魔法びんタイプのボトルを用意した。直射日光を浴びようが、気温40度になろうが、中身の温度が変わらない優れもの。実は、女子マラソン野口みずきが愛用したものと同タイプだ。女子のレースをテレビで見た2人は「ゼネラルウオーターもペットボトルタイプで安心した」と話した。給水を食い入るようにチェックしていた。
国近はさらにもう1つ、ミニボトルを付け加えるという。「水を入れて頭や体にかけたい。うまく取れるか心配ですけど」。女子ではレース中、レース後におう吐する選手が続出。コースは想像以上の過酷さだった。だが、むしろ日本選手は歓迎した。国近は「世界記録保持者のラドクリフでも棄権する。逆にチャンスがあると思って走りたい」。そのためにも給水ミスは許されない。
ここ3カ月は新フォーム着手にも取り組んだ。本来は歩幅の大きなダイナミックなフォームだが、起伏の激しい10〜32キロ付近では歩幅をせばめ、脚の負担が少ないピッチ走法に切り替える。「実力がきっ抗する男子では25キロから逃げるのは難しいかも。勝負は32キロから先になる」と瀬古監督。後半にスタミナを残し、ラストの下りで一気に自慢のストライドを生かすつもりだ。
油谷も同じことを考えていた。「ラドクリフでもあることは、男子のテルガトでも可能性がある。世界記録保持者が勝つという方程式は成り立たない。後半の下りは体が小さく、脚の運びがスムーズなぼくに有利」と気合を込めた。01、03年世界陸上2大会連続5位の成績は、世界有数の安定感と調整能力の高さの証明だ。いずれにせよ、後半のスタミナが勝負のカギ。「みずき型給水」が、大会フィナーレにふさわしい結果をもたらすはずだ。【牧野真治】
[2004/8/28/09:33 紙面から]
写真=健闘を誓う、左から国近、油谷、諏訪(撮影・加藤哉)
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