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沢野、5大会ぶり棒高跳び決勝へ/陸上

5メートル70を成功させ、決勝進出を決めた沢野(撮影・宇治久裕)

<アテネ五輪:陸上>◇25日◇男子棒高跳び予選

 日本の鳥人が、世界の仲間入りを果たした。男子棒高跳びの沢野大地(24=ニシ・スポーツ)が予選クリアラインの5メートル70を跳び、決勝進出を決めた。日本男子の五輪での決勝進出は、84年ロサンゼルス五輪の高橋卓巳(12位)以来20年ぶり。今季世界9位の自己記録5メートル80を持つ沢野は、今日27日(日本時間28日未明)の決勝でメダル獲得を狙う。

 天までとどけ! 沢野が夜空に舞った。バーの高さは5メートル70。その2回目。「跳ばないと予選通過はないと思った。助走の最後3歩をガガガッと入って、思い切って振り上げました」。太もも、ユニホームの腹の部分が触れたバーは、揺れるだけで落ちては来なかった。神は見捨てなかった。日本の若き鳥人が、世界の鳥人の仲間入りを果たした。

 予期せぬことが起きた。5メートル60を成功させた後、突然動けなくなった。「体の5カ所ぐらいがつってしまって」。跳躍の時の向かい風で余計な力が入った。慌てて薬を塗りたくった。5メートル65で2度失敗。3度目はバーが激しく揺れたが「驚異の粘り」に救われた。「奇跡です。地獄からはい上がりました」と興奮ぎみだった。

 足がつり、倒れていると外国人選手が寄ってきた。昨年の世界陸上(パリ)は決勝進出を決めながら、直前のアップで太ももを痛め棄権。号泣する沢野が競技場の大画面に映された。その時のメンバーが「また今年もか?」と心配してくれたのだ。沢野は「いや、絶対にやる」と言い返した。

 「初めまして、サワノです」。海外では無名の存在で、遠征のたびに外国人に自己紹介してまわった。試合が長時間になる棒高跳びでは、孤立するとマイナス面が多いからだ。この日の沢野は五輪に溶け込んでいた。世界陸上決勝で着るはずだったユニホームも封を開けずにアテネに持ち込んだ。あの悔しさを絶対忘れないために。

 「世界の鳥人」ブブカにあこがれた少年が、日本人20年ぶりの決勝に挑む。成田高時代に5メートル40の高校新をマークした逸材。昨年末にはアジア記録保持者ポタポビッチ(カザフスタン)の指導で筋力を補強しパワーもつけた。沢野は「誰よりも高く跳びたい。入賞は確実に…」と、その先の言葉は必死に飲み込んだ。【牧野真治】

[2004/8/27/09:29 紙面から]

写真=5メートル70を成功させ、決勝進出を決めた沢野(撮影・宇治久裕)



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