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イシンバエワ4M91世界新の金/陸上

自らの世界記録を1センチ上回る、4メートル 91の跳躍を成功させ、絶叫するイシンバエワ(撮影・宇治久裕)

<陸上>◇24日◇女子棒高跳び◇決勝

 「女性版ブブカ」が誕生した。女子棒高跳びでロシアのエレーナ・イシンバエワ(22)が4メートル91の世界新記録で悲願の金メダルを獲得した。宿敵スベトラーナ・フェオファノワ(24=ロシア)との争いを4メートル85で制した後、自身が7月に記録した世界記録を1センチ更新し、3時間を超す激闘に終止符を打った。室内大会を含め、今季だけで6度目の更新と勢いは止まらない。

 すでに日付も変わった深夜の五輪スタジアムでイシンバエワが絶叫した。世界の女性が1度も跳んだことのない4メートル91のバーの上を舞った。ライバルのフェオファノワとの壮絶な争いを演じ、競技時間は3時間を超えていた。「夢がかなった。今日は自分の日だと信じて跳んだ」。ロシア国旗を持ってのウイニングランが始まった。場内の興奮は収まらなかった。

 一時は勝利すら絶望的だった。4メートル70、75と2回連続で失敗。1回のミスもできない状況に追い込まれた。逆にフェオファノワが4メートル75を跳び断然優位に立つ。泣きそうな顔をして客席最前列のエフゲーニ・コーチの元に駆け寄った。「彼はセラピスト。私を平静にしてくれる」。土壇場で一発逆転を狙う4メートル80を選択し、跳んだ。女王への快進撃が始まった。

 足のつま先までピンと伸び、バーに向かって体が垂直に上がる。空中姿勢はまさに芸術品だ。もともと体操選手として、英才教育を受けて育った。走力、踏み切りの強さを買われ、97年に棒高跳びに転向した。選択は正しかった。00年世界ジュニア選手権を制すなど順調に活躍。前回シドニー大会では予選落ちしたが、貴重な経験を積んだ。

 激しいライバル心が記録の飛躍につながった。今季はフェオファノワが2回、イシンバエワが6回も世界新を更新した。競技中、視線すら合わせない2人。イシンバエワは帽子とタオルを頭からかぶり、他人の競技には目もくれず、自己に集中している。だが、どちらにも必要な存在だ。この日もフェオファノワが先に4メートル75を跳ばなければ4メートル80への逆転跳躍も、世界新への挑戦もなかった。

 練習ではすでに夢の5メートルにも成功している。最後の跳躍にもまだ余裕があった。しかし、真夏の夜の夢は4メートル91で突然、止まった。関係者によれば、すでに世界中の競技会から出場オファーが殺到。1センチごと更新すれば、注目度もボーナスもそれだけ弾むからだ。まさに男子棒高跳びの世界記録保持者ブブカ(ウクライナ)の現役時代がだぶる。新たな神話が誕生した。【牧野真治】

[2004/8/26/09:06 紙面から]

写真=自らの世界記録を1センチ上回る、4メートル 91の跳躍を成功させ、絶叫するイシンバエワ(撮影・宇治久裕)



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