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為末の肩に侍タトゥー/陸上
<アテネ五輪:陸上>◇23日◇男子400メートル障害予選
01年世界陸上(エドモントン)銅メダルの為末大(26=APF)が、4年前の借りを返した。男子400メートル障害1次予選3組に登場し、48秒80の3位で準決勝進出。後半は流す余裕の展開だった。前回シドニー五輪で9台目のハードルから4年。自身を「侍ハードラー」と呼ぶ男がまずは好スタートした。
右肩に「侍」のタトゥーがあった。高ぶりすぎず、冷静に気合を入れた表れだ。8台目まで先頭を走り、最後は流して3着。「予定タイムとドンピシャ。調子はいいですね」。01年世界陸上で表彰台に立った男が「僕にとって、初めて1次予選突破ですから」と妙に強調した。4年前のシドニー五輪。9台目のハードルで転倒し、まさかの予選敗退を喫した。悔し涙が止まらなかった。悪夢から4年後のこの日。そんな不安はおくびにも出さなかった。前半のハードル間は13歩、5台目から14、終盤の15歩へと切り替えもスムーズだった。
昨年10月、所属していた大阪ガスを退社し、プロ宣言をした。「環境に恵まれすぎていた。ハングリーさに欠けていた」と振り返る。今春からスポンサー契約し、APFとも志願の単年契約だった。欧州遠征もコーチを付けず、1人で転戦した。まさに侍。だからこそ見えるものがある。五輪を前にした外国勢の動向を肌で感じ、予選からの戦略を生かしている。「体の状態はエドモントンの時よりもいい」。アテネの空気は気持ちよかった。【牧野真治】
[2004/8/25/08:54 紙面から]
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