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姉から妹へ「勇気」/女子レスリング

<アテネ五輪:レスリング>◇23日◇女子63キロ級、48キロ級

 63キロ級金の伊調馨(20=中京女大)と48キロ級銀の姉千春(22=同)は、互いに支え合って表彰台に立った。

 馨は泣いていた。涙が止まらなかった。表彰台の一番高いところで聞く君が代。心に染み入り、ここにたどり着くまでの出来事が頭をよぎった。「勝って泣くのは初めてかも。こんなにうれしい涙もあるんですね」。涙には姉千春への感謝が込められていた。

 試合前のウオーミングアップ場で、テレビから衝撃的なシーンが目に飛び込んできた。千春、敗れる。「試合のことを考えられなくて、訳が分からなくなった」。初の五輪で浮足立ちそうになった。

 当の千春は落ち込んでいた。「たとえ五輪の銀メダルでも、全然うれしくない。自分の勇気のなさが、金を銀に変えてしまった」。強敵相手に懐へ飛び込めなかった。延長の末に敗れた自分のふがいなさに腹が立った。表彰式で表情が崩れることは1度もなかった。

 だが、姉として心を切り替えた。控室に戻ると、真っ青な顔をしている妹に言った。「勇気を出して、攻めてきな!」。悔し涙を隠し、背中を押した。馨は気持ちを吹っ切り、マットに立った。そして、勝った。「千春がいたから、メダルが取れたと思う」と話すと、再び目を潤ませた。

 努力型の姉に対し、妹は天才型。姉妹で参加した02年世界選手権は姉が銀、妹が金を取った。今年2月のクイーンズ杯では、馨が五輪代表を決めたが、千春は敗れてプレーオフへ。そのプレーオフでセコンドについたのが、馨だった。

 今回も、メダルの格では妹が先に立った。だが、姉のひと言がなければ金メダルはなかったかもしれない。「よかったね」。千春は、馨の快挙を素直にたたえた。銀メダルでこわばったままだった顔が、初めてほころんでいた。【佐々木一郎】

[2004/8/25/08:53 紙面から]



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