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男子体操、ブーイングで採点上げた

ロシアのネモフの採点を不服としたスタンドのファンは、長時間ブーイングを続けた(撮影・鹿野芳博)

 体操男子種目別の鉄棒で前代未聞の珍事が起きた。アレクセイ・ネモフ(28=ロシア)の低い得点に観客が大ブーイング。10分間の中断の後、審判団の協議によって点数が上方修正された。ロシアは国際オリンピック委員会(IOC)に対して抗議文を送る意向を表明。男子個人総合に続く審判団の失態に、世界中の体操関係者が騒然となった。他競技でも採点や判定への不満が続出。国際スポーツ仲裁裁判所(CAS)はパンク状態に陥っている。

 大歓声が、一瞬にしてブーイングに変わった。演技順3番目のネモフは、離れ技6回を決める派手な演技で観客を魅了した。着地は乱れたものの、スタンドは大満足。拍手で高得点を期待した。ところが…。

 「9・725」。場内はブーイングに包まれた。総立ちの観客の親指は、上から下に向きを変える。離れ技は派手だが、それ以上に正確な演技を重視するのが今のルール。妥当な採点ともいえるが、観客は黙っていなかった。ネモフはイスに座って困惑の表情。ロシアのコーチはタオルを振り回し、観客をあおった。

 審判団が集まり、協議を始める。5分以上たって、再び表示された得点は「9・762」。何と点数が上がったのだ。2人の審判が採点を変更したためで「オレたちが点数を上げた」と観客も大喜び。さらに高得点を求めて、ブーイングを激しくした。最後はネモフがステージに立って観客を静め、P・ハムが演技を始めて収まったが、その間10分以上も中断した。

 採点をする審判は、出場国以外から選ばれる。通常8人だが、鉄棒は予選で8位が3人いたため10人が出場。これらの強豪国以外の審判だから、レベルは低くなりがち。観客の反応に正常な判断ができなくなったのかもしれない。しかし、たまらないのは選手だ。

 採点修正で、結果的に6位が5位になったネモフは「個人的な意見だが、公平(な採点)とは思わない」と不満顔。「観客の方が審判より体操を知っている」とまで言い放った。先頭で演技した米田は「被害」がなかったが、待たされたP・ハムはたまらない。「あのブーイングの中で演技などできるわけがない」と、あきれ顔。強靭(きょうじん)な精神力で銀メダルを獲得したが、直前の珍事がなければ金メダルだったかもしれない。

 ロシア選手団は24日、体操の採点についてIOCのロゲ会長に抗議文を送る意向を明らかにした。国際体操連盟(FIG)への抗議も検討しているという。もちろん、不利な判定を受けたことが理由だ。FIGのストイカ技術委員長は「ルールが完ぺきでないのは確かだが、選手が人間であるように、審判も人間。ミスもある」と開き直る。観客の反応で点が変わるなら、審判はいらない。「ブーイング採点」事件は、スポーツ界の大騒動に発展した。

[2004/8/25/08:50 紙面から]

写真=ロシアのネモフの採点を不服としたスタンドのファンは、長時間ブーイングを続けた(撮影・鹿野芳博)



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