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宇津木ジャパン銅で終戦/ソフト
<アテネ五輪:ソフトボール>◇22日◇3位決定戦
宇津木ジャパンの悲願かなわず−。ソフトボール日本代表は、ページシステムによる3位決定戦でオーストラリアに敗れ、銅メダルに終わった。準決勝第1試合で中国を下して臨んだオーストラリア戦だったが0−3の完敗。00年シドニー五輪銀を超える金メダルを目指して挑んだアテネ五輪だったが、1次リーグから3敗した原因ともなった不調の打線が、最後まで爆発しなかった。また、宇津木妙子監督(51)は試合後、代表の監督を退く考えを示した。
3点を追う最終回2死三塁、代打坂本が三ゴロに倒れた。三塁ベンチフェンスにつかまって叫び続けた選手たちは黙った。宇津木監督は淡々と選手を集め、最後の言葉をかけた。アテネ五輪終戦を告げる円陣だった。
失策と貧打に苦しんだ今大会だった。この日も痛恨のエラーが先発高山の足を引っ張った。5回、先頭モローの痛烈な左翼線への当たりを左翼手佐藤由が後逸。無死三塁のピンチを招いた。1次リーグ米国戦。8回に平凡な三邪飛を宇津木が取れず、高山がその後崩れた。その再現を見るようだった。四球と死球で1死満塁から、ワイボーンの走者一掃二塁打を浴び、3点を失った。
1次リーグで無安打に抑えられたハーディングを相手に、3点ビハインドは重すぎた。今大会は打線が湿りがちだった。本来は転がす打撃で相手のミスを誘う打撃ができない。飛球を上げ、ライナー性はオーストラリア守備陣に好捕された。散発3安打、まさに完敗だった。試合後、宇津木監督は代表監督を辞退する考えを示した。「監督として責任を感じている。選手はよくやってくれた。負けて責任を取るのは好きじゃないが、自分の中では考えている…」と、明言こそ避けたが複雑な心境を口にした。また、宇津木監督を慕い中国から帰化した主将宇津木麗華(41)も、日本代表から退く意向を表明した。
アテネ五輪は宇津木ジャパンにとって集大成の場所だった。シドニー五輪では、米国との決勝戦で延長戦の激闘の末、雷雨の中で左翼手が落球し金メダルをつかみそこねた。そこから打倒米国、悲願金メダルへの挑戦が始まった。8月、都内ホテルで行われた壮行会で、宇津木監督は関係者、報道陣を前に決意を込めた話した。「負けたらエーゲ海に飛び込むしかない」。笑うはずのあいさつが、その思い詰めた表情に会場は静まり返った。その夜、宇津木監督は選手15人に自筆の手紙を渡している。「これまでのことを含めて思ったことを伝えた。私ができることはすべてやってきた。あとは金メダルを取るだけです」。しかし、今回も跳ね返された。
「銀の上は金しかない」。必勝を胸に臨んだ宇津木ジャパン再挑戦は、強敵オーストラリアの前に静かに散った。
[2004/8/23/09:09 紙面から]
写真=5回3点を失った高山は、ベンチに戻りがっくりと肩を落とす(撮影・栗山尚久)
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