アテネ五輪TOPページへ nikkansportscomホームへ



五輪TOPページへ

五輪サッカーページへ

五輪野球ページへ

五輪競泳ページへ

五輪陸上ページへ

五輪柔道ページへ

五輪日程&結果へ





  写真ニュース
  メダル獲得状況
  コラム一覧
  選手名鑑
  競技場ガイド
  紙面から
  nikkansports.com
五輪タイトル
 nikkansports.com > ATHENS2004 > 紙面ニュース 

 紙面ニュース  

地獄で磨いた柴田の金/競泳

女子800メートル自由形の表彰式を終え、目に涙をため笑顔で金メダルを披露する柴田(撮影・野上伸悟)

<アテネ五輪競泳:女子800メートル自由形決勝>◇20日

 世界中が驚いた。競泳の女子800メートル自由形で柴田亜衣(22=鹿屋体大)が、驚異の逆転劇で歴史的な金メダルをつかんだ。スタートから飛ばしたマナドゥを最後の50メートルで抜き去り8分24秒54で優勝。日本女子としては92年バルセロナ大会の岩崎恭子以来4人目の金メダルに輝いた。初出場でほぼ無名、直前に急激に力をつけたのは岩崎と同じだった。、自由形では女子史上初、男子を含めても36年ベルリン大会の寺田登以来68年ぶりの快挙になった。

 涙が止まらなくなった。金メダルを首にかけられた表彰式の後、柴田は観客席の田中孝夫コーチ(56)と握手した。その直後、大きな目から大粒の涙があふれた。「コーチの練習をやれば必ず強くなると。日の丸を見て、君が代を聞いたら、感謝の気持ちでいっぱいになりました」。

 雑草だった。日本選手権どころか高校総体も制したことはない。徳島・穴吹高時代は1人で練習した。当然、強豪大学からの誘いはなかった。高校総体の決勝出場という条件を何とか5位でクリアして、鹿児島空港から車で1時間の場所にある鹿屋体大に入学した。

 昨年世界選手権に出場。予選落ちの惨敗だったが、世界大会の雰囲気に魅了された。「アテネに行きたい」。同年10月当時の世界ランクは33位。数段のレベルアップが必要だった。「本当に行きたいなら、オレに命を預けろ。体がぶっ壊れ、選手生命が絶たれるかもしれないが、いいのか」と田中コーチ。迷わず返した「命、預けます」。壮絶を極める練習が始まった。

 普通の選手より5キロ以上多い1日20キロのメニューをこなした。50メートルプールを200往復する距離だ。柴田の希望で初めて米ニューメキシコ州で高地合宿も行った。酸素量が減って呼吸が苦しくなる中、心肺機能を高めるために11回手をかいて1回息継ぎする呼吸制限を繰り返した。泳ぐ距離は普段と同じ。そんな地獄練習の効果が、大舞台で大きなご褒美になった。田中コーチも「出会ったころはルビーやサファイアくらいだったが、磨いてみたらダイヤモンドだった」と驚いた。

 だが、まだゴールではない。山田の背中を追ってきた柴田は「まだ山田さんの日本記録(8分23秒68)がある。出せるように頑張りたい」。日本一の経験がなく、世界一になったのは岩崎恭子以来。水泳界に、遅咲きのニューヒロインが誕生した。【田口潤】

[2004/8/22/08:53 紙面から]

写真=女子800メートル自由形の表彰式を終え、目に涙をため笑顔で金メダルを披露する柴田(撮影・野上伸悟)



 ニュース一覧 記事バックナンバー 
種目別結果へ

五輪ピックアップ
あの感動をまるごと激写!
ロス抜き過去最多メダル!
後藤新弥のDAYS’
Dr.平石貴久のアテネを診る
広部玄のイケイケ
神話の街から
セルジオ越後辛口コラム


前のページへ戻る このページの先頭へ
五輪TOP | サッカー | 野球 | 競泳 | 陸上 | 柔道 | 日程&結果
写真ニュース | メダル獲得状況 | コラム一覧 | 選手名鑑 | 競技場ガイド | 紙面から
nikkansports.comに掲載の記事・写真・カット等の転載を禁じます。
すべての著作権は日刊スポーツ新聞社に帰属します。