| 紙面ニュース |
|
 |
 |
五輪史上初、上野が完全試合!/ソフト
<アテネ五輪ソフトボール:日本2−0中国>◇20日
土壇場でエースが大記録を打ち立てた。ソフトボールの日本が上野由岐子(22=日立&ルネサス高崎)の五輪史上初となる完全試合で2−0と中国を破り、3大会連続の決勝トーナメント進出を決めた。負ければ1次リーグ敗退となる危機に、9奪三振の快投でチームを救った。1次リーグを3位通過した日本は、ページシステムの準決勝(22日)で中国と再戦する。
中国21人目の打者を仕留めると、上野の顔にようやく笑みが広がった。02年世界選手権に続き、またも中国相手に完全試合。「重圧を、負けられないという強い気持ちに変えた」と上野。辛口で知られる宇津木監督も「今日は上野に感謝したい」とエースをほめた。
世界最速117キロのスピードばかりが注目されるが、緻密(ちみつ)さもある。「試合が始まると、その日の主審の特徴を確かめながら投げるようにしています」。序盤はチェンジアップを有効に使うなど状況に応じた投球で、中国打線の勝利への意欲を断ち切った。
福岡・九州女高2年で出場した99年世界ジュニア選手権で三振の山を築き優勝に導いた。日本の将来を背負って立つ逸材と注目されたが、体育の授業中に腰を骨折。翌年のシドニー五輪は参加できなかった。だからこそ、このアテネにかけている。中国相手の完全試合は3度目。中1日空けての22日の準決勝中国戦で、再び上野がマウンドに立つ可能性もある。日本悲願の金メダルは、真っ黒に日焼けしたエースの右腕にかかっている。
[2004/8/22/08:42 紙面から]
|