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康生連覇失敗…まさかの1本負け/柔道

ファンデルヘーストに背負い投げを食らい、畳にたたきつけられる井上(撮影・宇治久裕)

<アテネ五輪柔道:男子100キロ級4回戦>◇19日

 金メダル確実とみられた柔道男子100キロ級の井上康生(26=綜合警備保障)が、屈辱的な1日2度の一本負けを喫して散った。心技体すべてのバランスが崩れて、連覇は夢と消えた。公式戦の同級一本負けは99年4月の選抜体重別選手権以来、5年4カ月ぶり。99年から4大会無敗の進撃を続けてきた五輪、世界選手権の連勝は24でストップした。

 王者井上に異変が起きた。オール1本で3連覇した大阪世界選手権の面影はなく、初戦から苦戦が続いた。1回戦、3回戦の無名の選手にもすくい投げや肩車で体を浮かされた。4回戦のファンデルヘーストには有効2つを先取され、残り1分で有効を取り返したが、終了間際に背負いで担がれ1本負け。世界大会25戦目でまさかの敗戦。史上6人目の連覇はついえた。

 防衛に失敗した井上は、勝者の傍らで座り込み、動けなかった。ゆっくりと立ち上がると、深々と一礼。引き揚げる背中に、物寂しさが漂った。

 敗者復活戦も大内刈りを場外際で返され、背中をたたきつけられた。主審の1本の判定に電光掲示板は井上のポイントを示したが、審判団は大内返しと判断。全日本コーチ陣も異議は唱えなかった。99年4月の選抜体重別で窪田茂にやられて以来、5年4カ月ぶりの1本負けを1日に2度も食らった。

 「注目していただいたのに、このような結果で申し訳ない」。日本選手団の主将としてアテネに乗り込み、後半に勢いをつける金メダルを誓っていた。責任を果たせなかった悔しさを押し殺すと「これまでの過程は間違いじゃないと思っている。プレッシャーとかいろいろな思いを力にしてきたが、実力がまだまだ」と力不足を認めた。3回戦で痛めた右手親指は言い訳にしなかった。

 心技体すべてが不安定だった。勝ちたい気持ちが先走り、不完全な技を敵に逆用され、3月に痛めた左ひざを引きずった。日本選手団の主将という重責もあった。シード選手にもかかわらず1回戦からカードが組まれる不運もあった。1人だけ1試合多い。また主審も掛け逃げを取らない微妙な判断が目に付いた。対戦した全選手が井上の得意技を封じ研究の跡をうかがわせた。すべてが不利にはたらいた。

 斉藤仁監督は「これが五輪なのかな。気負いがあったのか。何が原因かと問われれば、それしかいえない。神様がとっても大きい試練を与えた」と言った。自らの金1個に終わったソウルを経験している指揮官はため息をついた。

 全日本に続く敗戦ショックは尾を引きそうだ。「自分の人生にプラスにしていきたい。またはい上がっていきたい」。絞り出した声に張りはなかった。【岡山俊明】

[2004/8/20/09:21 紙面から]

写真=ファンデルヘーストに背負い投げを食らい、畳にたたきつけられる井上(撮影・宇治久裕)



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