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愛ちゃん8強ならず/卓球
<卓球>◇18日
15歳の夏が終わった。日本選手団最年少、卓球女子シングルス代表の福原愛(15=青森山田)は4回戦で世界ランク6位の金暻娥(韓国)と対戦、1−4で敗れた。3回戦でバルセロナ五輪の女子ダブルス銀のガオ・ジュン(35=米国)にストレート勝ちするなど快進撃を続けてきたがあと1歩、及ばなかった。アトランタ、シドニー大会の小山ちれ(39=池田銀行)以来、2人目となるベスト8(5位)は4年後にお預けとなった。
世界ランク6位の壁は厚かった。今年1月のギリシャオープンで3−4で敗れた相手だ。それも同じ会場での再戦。世界最強のカットマンに必死に食らい付いたが、願いはかなわなかった。
2ゲームを落として迎えた第3ゲーム。胸に手を当てた。自分を落ち着かせた。そして、作戦を変えた。相手の体へ向かって狙い打ちした。一気にこのゲームを奪うと、第4ゲームに勝負に出た。8−10。後がない局面で「王子サーブ」を繰り出した。3ポイントを連取し逆転…。しかしそこまでだった。粘りきれなかった。このゲームを落とすと、第5ゲームで6−11。愛ちゃんの五輪が終わった。
「泣き虫」の目に涙はなかった。「習ったことを早く出そうとしてミスが出た」と冷静に振り返った。一方、相手の金は試合終了後に疲労からがっくりと崩れ落ちた。小山以来の8強入りはならなかったが、苦手なカット型選手を局面まで追いつめた。
協力してくれた人のためにも勝ちたかった。この日の試合前には前夜に敗退したカットマン、男子の松下浩二に指導を受けた。金のプレーを収録したDVDを見て、ボールの回転のかけ方などもまねをした。勝利につながらなかったが、福原へのサポートを惜しまなかった。
初五輪、アテネでは2勝を挙げた。2回戦では世界ランク73位のミャオを4−3で、3回戦では世界ランク12位のジュンに4−0とストレート勝ち。「サー!」(さあ、いくぞの略)とポイントが決まるたび、幼さの残る叫び声が会場にこだました。大会を楽しんだ。開会式前には「選手村にすごく国旗がある。今までは運動会にある国旗で全部だと思っていた」とおどけて見せた。自然体だった。
卓球が五輪の正式種目となった88年に生まれた。4年後の北京は19歳。ピークを迎える。「普通の試合と変わらずできたのはよかったけど、終わったなあ、という感じです」。アテネ五輪は終わった。しかし、福原の五輪ロードは、まだ終わらない。
[2004/8/19/08:32 紙面から]
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