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ドリームチーム敗れた/男子バスケ
<男子バスケットボール:プエルトリコ92−73米国>◇15日◇1次リーグ
アメリカが負けた…。大会28競技中、最も金メダルに近いと言われた男子バスケットの米国チームが歴史的な敗北を喫した。プエルトリコとの1次リーグ初戦に、73−92の衝撃的完敗。92年バルセロナ大会で結成された「ドリームチーム」の連勝も24で止まった。
夢軍団が、初めて悪夢を見た。シュートはことごとく外れる。攻めあぐねてオーバータイムを繰り返す。簡単なミスを連発し、成すすべもないまま点差を広げられていく。第1クオーター(Q)6分すぎにリードされてから、試合終了まで1度も追いつくことすらできず。73−92で完敗した。
金メダル獲得12回を誇る米男子バスケット史上3度目の黒星は、五輪112戦目で初の2ケタ得点差の屈辱。92年バルセロナで初結成してから、無敗、無敵、最強を誇ったドリームチームが、史上最低得点で初めて味わう敗北。残り7秒、ボールが相手に渡ると、NBAから乗り込んできた大男たちは守ることもやめてベンチへと向かった。
番狂わせではない。野投成功率は、プエルトリコの56%に対し35%。第2Qはわずか7点しか奪えず、3点シュートに至っては24本中成功は3本。目を覆いたくなるようなシュート成功率に加え、本職がフォワードの選手をセンターで起用せざるを得ないチーム編成ではゴール下の競り合いにも勝てない。NBAルールと国際ルールの違いも、国際化を進めたNBAで多くの海外選手が活躍する今では、言い訳にもならない。
米国民が最も安心して楽しめる競技だったはずの夢軍団の敗戦。衝撃は、並ではなかっ た。米ESPNは「もはやバスケットは米国のものではない」と痛烈。ウエイドの「ここから再び立ち上がれなければオリンピアンではない」という言葉には「(出場辞退の)オニールやカーターが出ていれば、お前(ウエイド)はハナからオリンピアンではない」とまで皮肉った。AP通信も「ビーチボール遊びのようなシュート、観客に投げているかのようなパス、守備という概念を知らないかのような守り」と報道。ブラウン監督の「恥をかかされた」という言葉は、国民の声でもあった。
17日には、地元ギリシャと戦わなければいけない。昨年の欧州選手権優勝のリトアニアも同じ組だ。かつてはマジックのようなパス回しで観客を魅了し、相手選手から記念写真やサインまで求められたドリームチームの初黒星は、苦戦続きのスポーツ超大国の象徴。21世紀の五輪には、もはや確実な金メダルなど存在しないのかもしれない。
[2004/8/17/09:39 紙面から]
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