| 紙面ニュース |
|
 |
 |
ソープ、怪物フェルプス破る/競泳
<競泳>◇16日
競泳男子200メートル自由形で、イアン・ソープ(21=オーストラリア)が金メダルを獲得した。タイムは1分44秒71で、五輪新記録だった。米国の新怪物マイケル・フェルプス(19)と個人種目で唯一の直接対決として注目されたが、経験の差で勝った。14日の400メートル自由形に続く今大会2冠目で、目標とする自由形3冠へ残すは18日決勝の100メートルのみとなった。
ソープに笑顔が戻った。水から顔を上げ、記録を確認すると雄叫びを挙げた。前回大会でファンデンホーヘンバントが記録した五輪記録を塗り替え、自らの世界記録に0・65秒差に迫る好タイム。ライバル対決ばかりが注目される中、泳ぎの内容も申し分なかった。
以前から2人の間には強烈なライバル意識がある。フェルプスは「負けることが大嫌い」と、世界最強スイマーの座を奪うために8冠を狙った。ソープは「ばかげている。何があっても僕はイアン・ソープだ」と自分の存在は脅かされないと強調。周囲も対決の構図に過熱し、ソープの「人間魚雷」というあだ名に呼応するよう、フェルプスを「半魚人」と呼んだ。
前日の400メートルリレー決勝では、記録も順位も不本意な共倒れだった。金メダルをさらった南アフリカ勢は「これでフェルプスには重圧がかかる。7冠には残りを全部勝つことが必要だから」と皮肉ったが、ソープは無視された。
だが、そんなことに動じない度胸の良さ、勝負強さがソープにはある。繰り上げ出場で制した400メートルでは「支えてくれる周囲の人々のために頑張った」と話したが、この日は自分の誇りのために勝利をもぎ取った。
[2004/8/17/08:54 紙面から]
|