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横沢号泣…悔しい銀/女子柔道
<アテネ五輪柔道:女子52キロ級>◇15日
女子52キロ級の横沢由貴(23=三井住友海上)は銀メダルを獲得した。
決勝で敗れた横沢は、銀メダルを喜べなかった。「金じゃないと意味がない。みなさんにアテネまで応援に来てもらって、申し訳ない」と話すのが精いっぱい。大声援の中、中国の■の横四方固めから逃れることができなかった。普段はシャイな23歳が、人目をはばからず大泣きした。
しかし、初の五輪で歴史に残る大逆転をやってのけた。快進撃で勝ち上がった準決勝。相手は昨年の世界選手権金メダルのサボン。組ませてもらえたが上背のある相手を攻めきれず、残り1分を切って有効を取られた。決勝進出は絶望的と思われた。それが試合終了間際、袖釣り込み腰で1本勝ち。百戦錬磨のベテランを執念で破った。
本人は納得できなくても、奇跡的な逆転劇は会場を興奮させた。公開競技となった88年ソウル大会からメダルを逃したことのない伝統の52キロ級を守る銀メダルに吉村監督は「こつこつ努力して、よく結果を出した」と喜んだ。代表7人の中で、決して目立つ存在ではない。インタビューでもか細い声で、うつむき加減で答える。それでも、しんの強さは誰にも負けない。母校の群馬・前橋東高の森監督は「黙々と努力できることが、彼女の非凡なところ」と言う。谷亮子にあこがれて、ちょんまげもまねて五輪を目指した。三井住友海上に入社したときはトレーニングにもついていけなかったが、今は昨年のTシャツも着れないほど腕が太くなった。昨年の世界選手権は銅。五輪では銀メダルに上がった。今回の悔しさを踏み越えて、次こそ頂点に輝く。
※■はにすいに先
[2004/8/16/10:13 紙面から]
写真=残り1秒、横沢(上)は袖釣り込み腰1本でサボンを破る(撮影・栗山尚久)
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