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内柴オール1本で金!/男子柔道

内柴はオール1本で金メダルを獲得し、喜びをかみしめるように、かがみ込みガッツポーズ(撮影・宇治久裕)

<アテネ五輪柔道:男子66キロ級>◇15日

 お家芸の柔道がゴールドラッシュだ! 下馬評の高くなかった内柴正人(26=旭化成)が5試合オール1本勝ちで男子66キロ級を制し、初日の谷亮子、野村忠宏に続き金メダルを手にした。1年前の減量失敗による失意を乗り越え、60キロ級から階級を上げて栄光をつかんだ。女子52キロ級の横沢由貴(23=三井住友海上)も銀メダルを獲得。日本は金3、銀1と文句なしのスタートを切った。

 減量失敗で地獄を見た男が、わずか1年後に世界の頂点に上り詰めた。内柴がライバルを次々に投げ飛ばして5試合すべて1本勝ち。決勝でクランツを豪快に背中をつかせると、両拳を握り締めた。「人を裏切っていたので、五輪で恩返しをしたかった。相手がよく見えた。こんなことは初めて」。5月のアジア選手権は5位。下馬評は決して高くなかったが、力が二枚も三枚も違った。

 60キロ級でエントリーした昨年4月の選抜体重別で、体重オーバーで失格した。代表を狙うどころか畳にも立てなかった自分を責めた。高校時代から試合のたびに10キロもの減量を繰り返していた。「いつもおなかをすかせていた。試合が終わって汗をかくことがなかった」。パン1個で過ごす日もあった。失格をきっかけに、階級変更を決意。「打倒野村」のためにこだわった60キロ級を捨てた。

 人生はどう転ぶか分からない。66キロ級に上げてから快進撃が始まった。8月の全日本実業、11月の講道館杯、04年2月のドイツ国際、04年全日本選抜体重別で立て続けに優勝。通常は階級を上げて1年は体力の違いに戸惑うが、もとの体重が重かった内柴はすぐに対応できた。世界選手権代表の鳥居を2度破り、驚異的な追い込みで代表に選ばれた。「1年間でこんなに世界が変わるとは思っていなかった」。好きな食べ物を存分に食べられるようになり、苦い経験の直後に結婚したあかり夫人(24)の手料理が元気のもとになった。

 出陣の朝、選手村で野村から「腹を決めればいける」と勇気づけられた。かつてのライバルのひと言で、気持ちが落ち着いた。そして、84年ロサンゼルスの松岡以来20年ぶりに、五輪でこのクラスを制した。

 決して柔道が好きでたまらないわけではない。中学3年で全国制覇したが、高校に上がる時も大学に進む時も、柔道をやめるつもりでいた。快挙を見守った中学時代の恩師・川口誠一郎氏(43)は「柔道をやめるとふざけたことを言ったからしばいた。ノルマ以上の練習をする子だが、目標を達成すると気が抜ける」と当時の思い出を話した。陸上部の彼女と同じ高校に進学したいがためにラグビー部入部を口実にしていたが、川口氏が彼女と2人で説得。「もう1度日本一を目指して」と彼女の言葉で再び柔の道を志した。

 今は献身的なあかり夫人と6月に生まれたばかりの長男輝(ひかる)君に支えられている。金色のメダルは、支えになった家族にささげる。【岡山俊明】

[2004/8/16/09:35 紙面から]

写真=内柴はオール1本で金メダルを獲得し、喜びをかみしめるように、かがみ込みガッツポーズ(撮影・宇治久裕)



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