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長嶋ジャパン、ゴールドへコールド発進
<アテネ五輪野球:日本12−0イタリア>◇15日◇1次リーグ
長嶋ジャパンが、コールド発進した。1回戦総当り制の1次リーグ初戦で、イタリアと対戦。アテネの主砲ダイエー城島健司(28)の一打で口火を切り、シドニー五輪の4番・近鉄中村紀洋(31)が第1号アーチだ。五輪の新旧主砲がけん引して2本塁打を含む13安打を放った日本代表が、12−0の7回コールドで快勝した。先発した巨人上原浩治投手(29)も6回を零封した。ベンチから長嶋茂雄代表監督(68)のユニフォームと日の丸が見守る中、金メダルへの道の第1歩を力強く踏み出した。
長嶋ジャパンが、アテネの空の下で躍動した。コールドで圧勝すると、中畑清ヘッドコーチ(監督代行=50)はベンチ前でナインを迎えた。「集中力が切れなかった。雑な攻め方がなかった」と振り返った。初回2死から高橋由が四球。続く4番・城島がすかさずセンター左へはじき返し、返球が遅れる間に、高橋由が先制のホームを踏んだ。中村も2死二塁から中前に2点目となるクリーンヒットで続いた。「1点より2点。ホームランよりうれしいヒット」。中畑ヘッドも「2点目のタイムリーが大きかった。チームに勇気を与えた」とたたえた。
3回にも城島が適時二塁打。中村も、右中間に長嶋ジャパン五輪1号となる2ランを運んだ。「打った瞬間、本塁打と分かった。ああいう打球は日本ではつぶれてしまう」という、会心の流し打ちだった。アテネの城島が3安打1打点、シドニー五輪で悔し涙を流した中村も2安打4打点。五輪新旧4番のそろい踏みだった。城島は6回の守備で打球を股間に受け交代、ヒヤリとさせたが「大したことない。勝って良かった」と勝利を喜んだ。
長嶋監督の目指す「つなぎの野球」の結果だ。3回までの城島、中村の打球は左から右へ吹く風に合わせてセンター返し、もしくは流し打ちだった。長嶋監督は昨秋のアジア予選後からアテネの戦いを見据えていた。「国際大会はロースコアの戦いになる。アテネも1発よりつなぎ」。6回には5安打、打者9人の猛攻を見せた。その言葉を実践した13安打12点だった。
ベンチには長嶋監督のユニホームをつり、まひの残る右手で「3」を書き込んだ日の丸の旗が掲げられた。試合ではユニホームと旗を触ってプレーに臨んだ。試合後は、長嶋監督のメッセージが各選手に届けられた。「明日から新たな戦い」と中畑ヘッド。長嶋監督とともに、チームは金メダルへ好スタートを切った。【栗原弘明】
[2004/8/16/09:32 紙面から]
写真=アテネ五輪初戦となるイタリアとの試合でベンチに飾られた長嶋監督のユニホーム(右端)(撮影・栗山尚久)
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