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上原が先陣、合言葉は「1点でも少なく」
1点もやるな! 長嶋ジャパンが「失点勝負」で金メダルロードを切り開く。日本代表がいよいよ今日15日、イタリアとの1次リーグ開幕戦に臨む。チームはこの日、ヘリニコ五輪会場の野球センターで、最終練習を行った。リーグ戦の順位決定方式は勝利数で並んだ場合、失点数が準決勝進出の分かれ目になる。投手陣は「1点でも少なく」を合言葉に、巨人上原浩治投手(29)が先陣を切る。
リラックスした雰囲気の中にも、気迫がみなぎっていた。日本代表は1時間半の軽めのメニューをこなした。打撃練習にノック。30度を超える暑さで、自然と汗がしたたり落ちた。中畑ヘッドコーチは「われわれが(日本代表すべての)火付け役にならないといけない。実質的に最後の練習。やるべきことはできている。迷いはない」と表情を引き締めた。
五輪の野球競技は、1次リーグで8チームが7試合ずつ、総当たりで戦う。順位は勝利数で決定。仮に勝利数が並んだ場合は、当該チーム間の勝敗数が優先されるが、その次に来るのが「総失点を守備のイニング数で割った数字を比較する」という条件だ。長丁場のリーグ戦を行い、勝率で順位を決定する日本のプロ野球では、考えもしない“失点率”がクローズアップされるわけだ。
最強のライバル、キューバのほか、台湾、カナダも侮れない。「3、4チームが勝利数で並ぶケースは十分にある。ましてや国際大会。何が起こるか分からない」と関係者。仮に大勝の試合でも、やらずもがなの1点が…。準決勝進出の命運が失点数に委ねられる可能性がある。だからこそ合言葉は「1点でも少なく」−。
開幕投手は上原が務める。この日はノースローで、強い日差しの下、ロングダッシュを繰り返した。「いつでも大丈夫。みんな気持ちは1つです。どこが相手でも勝ちたい」と闘志を燃やした。その後、ソフトボール日本代表の初戦を応援。「強い方が勝つんじゃなくて、勝った方が強い。気を引き締めてやりたい」と国際大会、とりわけ開幕戦の厳しさを感じたようだった。大野投手コーチは「失点が少ない方が、有利に戦っていけるのは当然。1点もやらないつもりで投げて欲しい」。最少失点で、金メダルへの戦いにつなげる。投手陣の気持ちは同じだ。【栗原弘明】
[2004/8/15/11:03 紙面から]
写真=練習を終え女子ソフトボール豪州−日本戦を観戦する野球日本代表チーム(撮影・野上伸悟)
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