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亮子に秘密基地、アテネに個人練習場
金メダル奪取のために、柔道女子48キロ級の谷亮子(28=トヨタ自動車)が市内に「秘密基地」を用意した。左足首負傷による調整遅れをばん回するための個別練習場で、競技初日の14日に向けて直前の追い込みに集中。ライバル国のマークを避けながら、五輪連覇を目指す。谷ら日本選手団本隊141人はこの日午後、経由地フランクフルトからアテネ入りした。
谷のピンチに、所属するトヨタ自動車が動いた。先月12日の大阪合宿で左足腓(ひ)骨筋けんを損傷してしばらく練習ができない事態が発生した後、トヨタの関係者が急きょアテネに飛び、練習場を確保。選手村と柔道会場アノリオシアホールの中間に、1試合場分の広さがある施設が用意された。谷が現地に専用練習場を設けるのは、過去3回の五輪、7回の世界選手権を通じて初めてだ。
日本選手団本隊で元気にアテネ入りした谷は、今日9日午前から全日本チームで合同練習をする。午後は秘密基地に移動。調整遅れを取り戻すため、5人の練習パートナーを相手に汗を流す。個別練習場は、ライバル国の目にさらされず、集中できる利点もある。
もともと、地元福岡を離れないマイペース調整が得意。ベストの状態に近づけるため、個別練習は必要だった。4日から6日に行われた東京・講道館での合宿でも代表6人とは別の道場で乱取りし、コーチ陣に回復力を見せつけた。14日の初日に向け、少しでもいい状態に持っていく。
01年ミュンヘン世界選手権の16日前に右ひざ内側側副じん帯損傷を負いながら5連覇した経験から、負傷を楽観する声もある。しかし「あの時はいくぶん歩けた」と谷。ケガをした日から10日間何もできなかった今回のアクシデントの影響は深刻だ。日本女子史上初のV2は、最後の調整がカギを握る。【岡山俊明】
[2004/8/9/10:37 紙面から]
写真=アテネ空港に到着した谷亮子は報道陣に笑顔で手を振る(撮影・鹿野芳博)
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