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浜口、宿敵打倒へ伊調馨と気合のスパー
アテネ五輪レスリング女子代表72キロ級の浜口京子(26=ジャパンビバレッジ)が、宿敵を倒して金メダルを狙う。女子代表は7日、東京・国立スポーツ科学センターで最終合宿をスタート。浜口は、63キロ級代表の伊調馨(中京女子大)を最大のライバル、クリスティン・ノードハゲン(カナダ)に見立ててスパーリングを披露した。金メダル量産が期待される女子レスリング陣は、11日にアテネへ出発する。
浜口が、6人がけのスパーリングで63キロ級代表の伊調馨にバックを取られた。鈴木監督ら4人を相手にした後でスタミナ切れしたとはいえ、1階級下の伊調に「失点」。五輪本番では最大のライバルになるノードハゲンを仮想した伊調に苦戦して悔しさも倍増。スパーリングの後は金浜コーチを相手に、何度もグラウンドの練習を繰り返した。
国内最後の合宿、浜口は本番をイメージして調整を続ける。米国のモンゴメンリー、中国の王、ブルガリアのスタンカら各国選手の顔もちらつくが、その中でも最も意識するのがカナダのノードハゲンだ。世界選手権では5度優勝の浜口を上回る6度優勝。女子最重量級とは思えない切れ味鋭いレスリングをする。浜口は「尊敬する選手」と目標にしてきた。
96年世界選手権から、対戦成績は3勝3敗の五分。一時は引退をうわさされたが、昨年「ハマグチに勝って金メダルを取りたい」と復帰し、日本開催のW杯では浜口を破った。6月で33歳になって年齢的な衰えも隠せないが、もともとパワーよりも技術で世界の頂点に君臨した選手。まだまだ油断ならない相手だ。
浜口は1月のプレ五輪でノードハゲンに雪辱し、同じく金メダル候補のモンゴメリーをも破った。精神的に優位に立つが、初の五輪採用で期待をかける周囲の予想以上に72キロ級は混戦模様だ。風邪の悪化で2日間練習を休んだ浜口はこの日「アテネではレスラーとして最高の状態で臨みたい」と話した。11日の出発では、故美空ひばりさんの歌「芸道一代」が吹き込まれたCDを持参する。「やっぱり、日本人は演歌が1番」と笑った。開会式でしっかりと日本選手団の旗手を務め、本番には準備万端で臨む。【佐藤智徳】
[2004/8/8/11:46 紙面から]
写真=63キロ級の伊調馨(下)と激しいスパーリングをする72キロ級の浜口(撮影・矢木隆晴)
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