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北野武で世界斬り、新体操村田・座頭市

アテネ五輪開幕を控え、体育館の窓を開けたままリボンの練習をする新体操代表の村田由香里

 「座頭市」でメダルどりだ! アテネ五輪新体操代表の村田由香里(22=東女体大研究生)が27日、都内で練習を公開した。個人総合で使用する4種目(ボール、リボン、フープ、クラブ)のテーマ曲すべてを太鼓、三味線をまじえた和調で統一した。北野武監督のヒット映画「座頭市」を見てイメージを膨らませたという。今春には単独でロシア留学も経験。アテネでは、たくましさを増した女座頭市が世界を斬(き)る。

 和太鼓や三味線のテンポのいい音色に合わせ、村田が舞った。時折、刀を振る侍、空手を思わせる力強い振りがみられる。新体操個人総合のたった1人のアテネ五輪代表となった。「前回は団体代表。今回は1人の代表として日本をアピールしたかった」。3週間前に左足親指をねんざし、今もズキズキする。だが痛みは感じさせない、迫力ある演技を見せた。

 気分は女・座頭市だ。究極の和を求め、北野武監督の大ヒット作「座頭市」を観賞し、イメージトレーニングを積んだ。リアルすぎると評判になった殺陣シーン、その一方で劇中にはリズミカルな娯楽時代劇の側面も残し、ベネチア映画祭の監督賞を受賞。国際的にも認知された。兵庫・宝塚北高時代に狂言、日舞も学んでいた村田は「特にクラブには」と、うまく新体操にアレンジした。

 決して和にこだわりすぎたわけではない。4月下旬から1カ月、初の単身ロシア留学も経験。女王カバエワ、チェシナら世界トップがそろうロシア代表のモスクワ合宿に乗り込んだ。「彼女たちの練習には『こうやりたいんだ』という説得力があった」と振り返る。難度の高い技術を目の当たりにし、同時に精神面も鍛えた。そして、あらためて自分は「和」で勝負しようと、心に決めた。

 03年世界選手権は27位に終わった。だが「せっかくの五輪だし予選2日間で終わりたくない。決勝(10位以内)には進みたい」と力強い。今日28日にはイリアナ杯(ブルガリア)出場のため渡欧する。五輪メンバーがそろうプレ大会。7日に唯一、未完成だったフープの曲が完成し、初披露する予定だ。また84、88年五輪代表の秋山エリカ・コーチが手作りで五輪用レオタードを制作中と、準備は進む。アテネでは村田が世界を斬ってくれるはずだ。【牧野真治】

[2004/7/28/09:57 紙面から]

写真=アテネ五輪開幕を控え、体育館の窓を開けたままリボンの練習をする新体操代表の村田由香里

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