日本、最強イタリア破った!/女子バレー
<バレーボール:アテネ五輪女子世界最終予選>◇初日◇8日◇東京体育館
日本が最大の難関を突破した。世界ランキング7位の日本は同4位のイタリアと初戦で対戦。2時間に及ぶフルセットの激闘の末に下し、2大会ぶりの五輪へ大きく前進した。先発に抜てきされたチーム最年少の17歳、木村沙織(下北沢成徳高)が、堅実なレシーブと相手のブロックを冷静に読む頭脳プレーで勝利に貢献。第4セット途中で退いたが、メグカナに続く頼もしい10代が、柳本ジャパンに光をもたらした。
試合前の場内アナウンスが、スタメンに18番木村の名を告げた。この春、高校3年生に進級したばかりの17歳。昨年11月のW杯は守備要員でしかなかった若い力が、今大会世界ランク最上位国、過去3年で2勝7敗と苦手の難敵を粉砕した。
2日前の6日に、柳本監督から先発を伝えられた。「もしチャンスがあったらその時は頑張ろうと思っていた。ちょっとびっくりしました」。意気に感じた木村は第1セットから飛ばした。メグカナの栗原や大山と比較するとパワーはないが、限られた滞空時間で相手ブロックを読むうまさは抜群。枚数と高さ、方向を把握し、コースを狙って次々とスパイクを決めた。
「とにかく一生懸命やるだけでした」。1−1で迎えた勝負どころの第3セットは、木村が全開。先取点を挙げて流れを呼び込むと、バックアタックに速攻、サービスエースを織りまぜて、このセットだけで7得点をマークした。定評のあるレシーブで、守備でも貢献。W杯で控えに回ったことが、データバレーのイタリアの裏をかいた。
特徴を読まれ始めた第4セット途中でバトンを佐々木に譲ったが、柳本監督は満足の表情だった。「いいバレーをしていた。自信を次につなげたかった」と、交代の理由を説明した。合計14得点はフル出場した栗原、大友、吉原に次ぐチーム4番目。頼もしい10代が大事な試合で飛び出した。
試合後の会見では先輩に遠慮してか口数は多くなかったが、大舞台にも動じない度胸は立派。アテネへの道が、木村の目前に大きく広がった。【岡山俊明】
[2004/5/9/09:50 紙面から]
写真=最終セット、柳本監督(左)ら日本チームは勝利を決め抱き合い喜ぶ(撮影・鹿野芳博)
|