米黄金世代の引退に華添え/女子サッカー
<女子サッカー:米国2−1ブラジル(延長)>◇26日◇決勝
五輪サッカー女子の歴史に刻まれる120分の死闘に決着をつけたのは、米国の大型FWワンバックの一発だった。延長後半7分、左CKを頭で合わせて決勝ゴール。ブラジルの高い個人技にほんろうされ続けた苦境をひっくり返した。
負けられない一戦だった。この試合を最後に米女子スポーツ界のスーパースター、ハムをはじめ、ファウディ主将らベテラン7人が引退する。地元開催のアトランタ五輪金メダル、99年W杯優勝など「女子大国」の礎をつくり、チームを支えてきた選手たちだ。ハインリクス監督は「彼女たちにふさわしい送別になった。トップの座で代表を退くのがもっとも似つかわしい」と選手たちを見詰めた。
劣勢の中、ハムは守備にも走り回った。「この試合を乗り切るには、チームが一丸になることが必要だった」と話した。
「黄金世代」の終えんは迫っていた。シドニー五輪では決勝でノルウェーに敗れ、昨年のW杯でも準決勝でドイツに完敗。彼女たちの活躍が土台となってスタートした米プロリーグは現在、財政難により休止中だ。だからこそアテネでの世界一返り咲きに懸けた。
表彰台に立つ選手たちに涙はなかった。「最高の終わり方になった」。ハムは人さし指一本を立てて、少しほほ笑んだ。新エースの筆頭候補のワンバックは「これだけお互いのことを分かり合えるチームはほかにない。何人かが去ってしまうのは寂しい」と複雑な心境を口にした。
[2004/8/27/12:10]
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