アテネ五輪サッカー、観客動員伸びず
FIFAによると、アテネ五輪サッカーの準決勝までの1試合平均観客数は男女合わせて1万356人で、統計を取り始めた84年ロサンゼルス大会以降で最も少なく、前回シドニー大会の3分の1にまで減少したことが分かった。
開催国ギリシャは6月の欧州選手権で優勝したこともあり、同国男子チームの試合だけはスタンドが満員。しかし、それ以外のチームの観客動員は伸び悩んだ。この状況にFIFAのブラッター会長は「ギリシャ人は他人のサッカーには興味がないようだ」と話している。
五輪サッカーには「原則23歳以下」という年齢制限がある。オーバーエージ(OA)枠として3人まで24歳以上の選手が出場できるが、目の肥えた欧州のファンには魅力に乏しく、92年バルセロナ大会も1試合平均は1万4500人余だった。
08年北京五輪に向け、ブラッター会長は「中国は人口13億人。次はもっと増えるはず」と観客動員増を見込んでいるが、W杯を最高の大会とするサッカーでは、五輪はあまり魅力的なものではないのかもしれない。
[2004/8/26/08:12]
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