体操で異常事態!ブーイングで得点修正
アテネ五輪の体操で23日、審判員の採点に観客席から抗議の大ブーイングが起こり、競技が中断する異例の騒ぎがあった。
男子種目別決勝の鉄棒。前回シドニー大会の覇者で、「魔術師」の異名を持つアレクセイ・ネモフ(ロシア)は3連続を含む6度の離れ技を見せたが、着地が乱れた。同選手の得点は9・725点。先に演技した2人の9・787点より低かったため、観客席からは嵐のようなブーイングが起こった。スタンド全体の抗議はやまず、次の演技者は演技を開始できなくなってしまった。
そこで審判団が協議の末、ネモフの得点を9・762点に上方修正したが、それが逆に混乱に拍車を掛けることに。ネモフがステージに上がって、観客に静粛を要請してようやく騒ぎが収まった。しかしネモフも「得点は尊重するが、観客を欺けないことも審判員は理解するべきだ」と採点には納得していなかった。
日本の塚原光男チームリーダーはこの異常事態に「チームからの抗議で点数が変わることはあるが、ブーイングで点数が上がったことは記憶にない」と驚きながら話した。
体操では、男子個人総合でもトラブルがあった。3位となった韓国選手の演技で、国際体操連盟は採点ミスを認めたが、順位の変更はなし。これを不服とした韓国チームがスポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴している。
[2004/8/24/11:14]
写真=男子種目別決勝の鉄棒で、観客が採点に抗議のブーイング、静粛を要請するロシアのネモフ(共同)
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