3000万円資金投入、体操界の夢実現
体操ニッポンが復活した。男子団体総合で、日本が28年ぶりに世界の頂点に立った。
前回のシドニー五輪では2大会連続のメダルなし。立て直しに向け、日本体操協会はアテネに勝負を懸けた。シドニー後、メダルが狙える男子団体総合の重点強化に着手。体操専用体育館を建設するために蓄えていた選手強化積立金を取り崩し、3000万円以上の資金を注ぎ込んだ。
強化拠点として国立スポーツ科学センターを1年間借り切り、本番仕様の器具を約600万円で搬入。器具に慣れることで選手に本番での安心感を与えてきた。
五輪代表選考会を兼ねたNHK杯でも、2年前から国際大会同様に器具を設置する演技台を約1000万円で取り付け、経験を積めるように配慮。また今回のアテネには、男子代表6人の指導者が全員練習会場に入れるようにと、枚数が限定されている大会身分証の確保にも奔走した。さらに開幕前には初めて、ドイツのシュツットガルトで時差調整合宿も実施した。
昨年の世界選手権で復活のきっかけをつくった鹿島丈博(セントラルスポーツ)らには、報奨金約300万円も支払って五輪での一層の奮起を促した。今回は体操界の夢の実現。感激した協会の二木英徳会長は「格好の付くような金額を出せるようにする」と金メダル・ボーナス支給の意向を示した。潤沢ではない協会の財政は苦しくなるが、うれしい悲鳴のはずだ。
[2004/8/17/12:45]
写真=男子団体総合で優勝し、表彰台中央で日の丸の掲揚を見守る日本チーム(共同)
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