2004年8月25日付紙面から
次の取材へ滑走路を移動
突然ですが、滑走路を歩いたことありますか? 私は今回、飛行機に乗るための短い距離を除けば、生まれて初めて「滑走路」を歩いて取材に行っています。
場所はヘリニコ地区の競技施設。アテネ市内中心部からリゾート感たっぷりの海岸線を走ると、左手に開けた土地が現れます。記事中に「ヘリニコ野球場」などと書かれている所です。だだっ広い平坦地に野球場やソフトボール、ホッケーの施設があり、説明されないと分からない大きな箱型の建物が、フェンシングとバスケット会場です。
駐車場から会場まで移動用のバスがあるものの、なにぶん便が悪いため結局歩くことに。目で見る距離と実際に歩く時間は反比例し、次第に視線が足元へ落ちてしまいます。地元のボランティアに聞くと「ここは数年前まで使っていた飛行場で、フェンシングやバスケット会場は飛行機のガレージだった」とのこと。
滑走路だったことが分かる飛行機の誘導線や名残の舗装面を見ながらのウォーキング。不摂生で緩んだ体にはこたえますが、かつて飛行機が離発着していたことを考えれば貴重な? 体験かもしれません。
五輪後は建物を取り壊して公園やテーマパークに生まれ変わるらしく、将来はF1サーキット建設計画まであるといいます。選手、観客、報道陣を含め、みんな飛行場で経験する五輪なんて初めてでしょう。そんなことを思いながら私はまた明日も体にムチ打って長い滑走路を歩きます。【加藤哉】
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