最後だけでも勝ててよかった。ただ、厳しいことを言うようだが、ともに決勝トーナメントには進めなかったチーム。ガーナは世界的なチームではなかった。その程度のチームに勝ったということで、勝ったことに大きな意味を見いだすことはできない。全敗するよりも1勝した方がいいという程度のものだ。皮肉なことに、五輪にきて初めて守りの意識が強かった。加えてガーナには高さがなかったことも幸いした。
このメンバーからすぐにでも代表のレギュラーになれる選手は、小野以外にはいないだろう。五輪で結果を出してこそ、谷間の世代という評価を返上できたかもしれないが、結果を出せなかったのでは、また一から出直すしかない。
五輪にはメダルを狙いに行ったはずだったが、結果を出せなかった事実は大きい。一生懸命頑張ったというのはアマチュアには許されるだろうが、プロには結果がすべて。慰め合っていては成長はない。このチームも代表と同じで、セットプレーからの得点パターンだけで、両サイドから崩すことができなかった。日本サッカーの弱点を露呈してしまった。この弱点を克服しない限り、日本サッカーに輝かしい明日は訪れないだろう。(日刊スポーツ評論家)