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広部玄のイケイケ
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2004年08月19日付紙面から

ギリシャは盗撮の国だった

 いたるところに設置された五輪の警備用監視カメラをめぐり、大問題がぼっ発している。ギャルがビキニで過ごすビーチや、観光客で溢れるアテネ中心部シンタグマ広場にまで、音声まで記録される「盗聴機能付き」のハイテクカメラが目を光らせ、映像と会話を当局が常時傍受しているのだ。これに「プライバシー侵害だ」と激怒して、レンズに自らペンキを塗りたくる過激な行動にでる市長も現れた。「超監視社会」をめぐるドタバタ劇もスゴすぎる。

写真 「ギリシャの江ノ島海岸」こと、アテネ南部の海岸「アスティールビーチ」を訪れた。強い日差しの下、ビキニ姿で日焼けするギャルで大賑わいである。

 だがよく見たら、浜辺に地面から高さ十数メートルの不審なポールが立っている。先端には何と、ビーチ全域を見渡すように箱型監視カメラがギロリとにらみをきかせていたのだ。さらにその先には音声を拾う集音マイクも。アダルトビデオの「ビーチ盗撮&盗聴」と変わりませんね、これは。

 浜辺でいちゃついていたカップルの一挙一動は、確実にカメラに記録・録音されていたことになる。20代の女性は「休日は1人15ユーロ(約2025円)も入場料をとられる。それなのになぜ監視されなきゃならないの?」と不満顔。

 五輪を前に、ギリシャ当局は至るところにカメラを設置し、徹底監視作戦を敢行している。だが、これは予想以上だわ。アテネを訪れた観光客が、恐らく1回は必ず訪れる中心部の「シンタグマ広場」でも見〜つけた。空を見上げると、国家経済省などが入る10階建てビル屋上に不審な塔。ここにも不気味な巨大マイク付きカメラがあった。広場の人々をすべて録画し、全会話を盗聴したら、あらゆる情報が集まることは確かだ。

 過剰すぎないか? 公安省の広報担当に聞いた。「アテネ周辺を中心にカメラは1577個設置している。道路に551、競技会場周辺に1026。それ以外のことは何も答えられない」とぴしゃり。

 住民の反対行動も起きている。重量挙げ会場があるアテネの南にあるニケア市(人口約15万人)では市長自ら音頭をとっている。

 さっそくベネタトス市長(48)を、市役所でアポなし直撃したところ自ら”超過激手段”で抗議していることを明かした。「ニケアには6、7個以上カメラが設置されている。平和の祭典なのに、過剰監視でプライバシーを侵害することは許せん。5カ月前から500人規模の抗議集会を何度も開いている。さらに私は先日、6個の監視カメラのレンズを片っ端から黒いペンキで全部塗り、見えなくしてやったよ!」。市長は自信満々に「後でペンキに気付いた警察がごちゃごちゃ言ってきたけど『監視は反対だ』と答えてやった。今でもこの通り逮捕されていない。ワ〜ハハッ」。市長室のベランダに出て上空を見ると、監視用飛行船「ツェッペリン」が周回中だった。


◆監視メモ

 監視カメラは公安省などが管轄し、警察本部など全国数カ所の情報センターで常時モニターしているといわれる。競技会場周辺や主要道路、駅などに多く設置され、箱型のほか、街灯のような形をしたタイプも目立つ。不審者にその場で警告できるスピーカー付きカメラも。上空からは乗組員6人の飛行船「ツェッペリン」(全長約60メートル)が監視。時速70〜80キロで連続8時間飛行できる。




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