城島「4番」の重責跳ね返す先制弾/野球
<野球:日本11−2カナダ>◇25日◇3位決定戦
城島(ダイエー)は情熱をバットに込め、3安打4打点の活躍で日本を銅メダルに導いた。1回2死一塁。元近鉄のジョンソンが投じた2球目だった。シュート回転で甘く入った直球。打球は左中間に弧を描き、重苦しさを吹き飛ばす先制2ランとなった。
金メダルを目標に掲げた「長嶋ジャパン」。4番の重さは計り知れない。正捕手としても上原、松坂ら球界屈指の好投手を生かすも殺すも城島次第。眠れずに胃がキリキリと痛む日が続いた。
金メダルの夢が途絶えた24日のオーストラリア戦は、走者を2度置いた場面で凡退。「負けたのは自分の責任」。悔し涙を流したが、歩みを止めるわけにいかなかった。
「僕は子どもたちの夢とか、メダル以上のものを背負って闘ってきた」。抜群の長打力と勝負強さと明るいキャラクター。データに偏らずに感性を重視したリードで従来の捕手のイメージを一新した。ファンの期待は絶対に裏切れなかった。
五輪を夢見た時期があった。高校3年冬。最終的には王監督に口説かれてダイエー入りしたが、大学進学を志した理由のひとつが五輪だった。「誰一人として手を抜いた人間はいない。メダルの色は金と違うが、胸を張って帰ろうと思う」。プロ10年目で新たな勲章と大いなる自信をつかんだ。
[2004/8/25/22:45]
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