室伏父、銀メダルの息子を「本当に立派」
陸上男子ハンマー投げで金メダルに挑んだ室伏広治(29)を、父の重信コーチ(58)はいつものように観客席でビデオを回しながら見守った。最終6投目。目を見開き、願いを込めてハンマーを見詰めたが、金メダルには届かなかった。
頂点までわずか28センチ。「最後の1投は非常に良かった。勝負としてはちょっと残念。惜しかった」と静かな口調で激闘を振り返った。
2投目以降はスピードを求めるあまり「多少(リズムが)狂った」と指摘。6投目で感覚をつかんだだけに「あれをもう少し早い時に投げていれば、(記録も)もう少しいったかなと思う」と、アヌシュに先手を取られた展開を悔やんだ。
二人三脚でつかんだ息子の銀メダルを「本当に立派」と褒めた。4年後の北京でメダルの色を「金」に変えるため、親子の闘いは続く。
[2004/8/23/13:34]
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