東ティモールの4児の母が完走
02年に独立した東ティモールから出場した4児の母、アギダ・アマラル(32)が22日、2度目の五輪女子マラソンに挑戦した。完走者の中では後ろから2番目の順位ながら、前回よりもタイムを約20分縮め「うれしい」と笑顔を振りまいた。
同国が国連暫定統治下にあった00年、アギダは個人資格でシドニー五輪に出場。中立を示す白いユニホームで走ったが、今回は独立国の代表として正式に参加した。
ゴール後、旧宗主国のポルトガル応援団に迎えられ、東ティモールとポルトガルの旗を両手で掲げ、声援に応えた。シドニー後にも出産し4児の母となったアギダのタイムは3時間18分25秒だった。
マラソンを始めたのは約10年前。99年の騒乱時には、幼い子どもらと避難所生活を送り、シドニー出場の際は家財道具を売ってランニングシューズを購入した。将来は母国のマラソン指導者になるのが夢だ。
[2004/8/23/12:24]
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